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マルチパラメータレーダを用いた短時間気象予測に関する研究

研究代表者 三隅良平
実施期間 平成18年度〜平成20年度
研究参加者 真木雅之・岩波越・加藤敦・前坂剛・清水慎吾
共同研究先 日本気象協会(守屋 岳・有沢 雄三・井上 雄介・田中 創・増田 有俊・後藤 祐輔)

目的

 防災科学技術研究所はXバンド(3cm波長)のマルチパラメータレーダを用いて高分解能・高精度で雨量を推定する方法を開発し、相関法や雲解像モデルCReSSを用いた降水予測手法の開発を行っている.一方日本気象協会はオープンソースのメソ数値予測モデルをベースにして独自の改良を加えた数値予測システムSYNFOSを運用している。
 マルチパラメータレーダよる高分解能・高精度の雨量及びドップラー風速を,日本気象協会による数値予測システムの初期条件として組み入れること(データ同化)により,風水害・土砂災害等を引き起こす恐れのあるメソスケール気象現象の予測の精度を高めることができると期待できるとともに,両機関が行っている予測手法の比較により,相互に予測技術を高めることが期待できる.
 本研究は,両者のシステムを活用してメソスケール気象現象の予測精度を高める上での技術的課題を整理検討し,過去事例および期間中発生する事例を対象にデータ同化を試行し,数値予測モデルによる短時間気象予測の精度を検証することを目的とする.また,前年度に引き続き,両者のシステムを活用して,日本気象協会が開発した洪水リスクポテンシャル情報をリアルタイムで作成し,その結果をHPで公開することも目的とする.

実施内容

 防災科学技術研究所が観測したMPレーダのデータを気象協会に転送し、気象協会がもつ予測モデルの初期値作成、および洪水リスク予測モデルの運用を行った。MPレーダデータの活用により、降水予測精度が向上する結果が得られた。また平成18年12月27日には日本気象協会で成果報告会を行い、情報交換を行うとともに、問題点を整理して今後の方向性を議論した。

成果と効果

・MPレーダが降雨予測に有効であるという確証が得られた。今後MPレーダが普及していくための重要な資料となる。
・MPレーダデータを用いた洪水リスク予測については、今年度は適当な事例が得られなかったため、その有効性については引き続き来年度検討したい。