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須佐川・田万川周辺の浸水・崩壊被害状況

1.須佐地区

 須佐川の河口から上流約1.5kmの広範囲にわたり越水などによる浸水被害を受けた.浸水深は最も深いところで2m近くにも達した.
 須佐図書館付近にある橋に残された流木の跡から,この地点において,須佐川が河床から4m近く増水したと推測できる.また,育英小学校から須佐歴史民俗資料館付近までの堤防・護岸区間では,洗掘され,損壊した箇所が複数確認できた.

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図1.須佐地区の被害の様子

 図1の上流側にある特別養護老人ホームすさ苑付近の湾曲部でも護岸の崩壊箇所があったが,住民への聞取り調査により,河川からの越水は多くなく,この地区での浸水は用水路の増水による内水氾濫が主な原因であると思われる.

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図2.すさ苑付近の被害の様子

萩市須佐(低解像度).jpg

図3.斜面災害の様子
表層崩壊が数カ所以上.
地質は,白亜系上部の安山岩溶岩及び火砕岩,または白亜系上部の流紋岩−デイサイト溶結凝灰岩

2.上田万ー下小川地区

 田万川の下流部でも氾濫が起きていた.浸水深は椿橋付近では最大2m,上流側にある下小川地区では170cm近くに達していて,両地区にある民家のほとんどが浸水被害を受けたと思われる.
 上田万から下小川の間は民家が少ないので,氾濫規模の割には被害件数が少ない.道路沿いの電柱に残された流木などから,最大洪水水位が路面上2m近く,田万川沿いの田んぼがすべて水没していたと推測できる.

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図4.上田万・下小川地区の被害の様子

3.上小川東分地区

 上小川地区と中小川地区をつなぐ県道14号の高岩橋付近の堤防が決壊し,右岸側の橋台が流出した.道路は8月14日時点でまだ寸断されたままである.
 上小川東分にある小川郵便局付近では約2m浸水し,郵便局から孤立した特別養護老人ホーム阿北苑付近までの護岸に洗掘,崩壊などの被害がいたるところで発生していた.

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図5.上小川東分地区の被害の様子

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図6.上小川東分地区の斜面災害の様子
北側の崩壊−28日12時過ぎに崩壊,崩壊の幅約13m,長さ8m,厚さ約1.5m,
南側の崩壊−70代女性1名が犠牲となった.崩壊の幅約20m,長さ約15m,勾配約45度,厚さ2〜3m
両斜面の地質は,後期始新統−漸新統の流紋岩−デイサイト火砕岩