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筑波山の雪形

「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。これらは、雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」(納口・他、1999)。

雪形には(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、(2)樹木の有無がつくるもの、(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり(納口・他、1999)、山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。

さて、我がつくば市の誇る筑波山はどのような雪形をつくるのでしょうか?2005年2月25日から26日にかけて、筑波周辺に降雪があり、雪が融ける様子を観察することができました。すると・・・。

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男体山に現れた「ツ」の文字は、おそらく登山道に沿う樹木密度の違いから生じるものと思われます。滅多に積雪のない筑波山ですが、雪が降った時には注意して見ましょう。

文献
納口恭明・小林俊市・和泉薫・河島克久・遠藤八十一・加藤正明・山崎進・佐藤雅彦,1999:雪形を生む自然の要素と意味.第18回自然災害学会学術講演会講演概要集,129-130.