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Xバンドレーダで捉えた2013年8月18日に噴火した桜島の噴煙

はじめに

XバンドMP レーダは、従来のレーダよりも降雨強度を正確に推定できるなどの優れた特徴が防災科研の研究開発によって明らかになり、国土交通省が国内の多くの地域に配備して、試験運用を行っている。このうち、桜島の南側に配置されたレーダは、噴煙の監視にも活用するために高い仰角のスキャンを含む運用を行っている。
2013年8月18日の16時31分頃、桜島では爆発的な噴火が発生し、鹿児島市内に降灰をもたらした。ここでは、桜島のXバンドMPレーダが捉えた噴火に伴う噴煙とみられるレーダエコーを紹介する。
防災科研は国土交通省の設置する「XバンドMPレーダに関する技術開発コンソーシアム」に参加しており、それを通じてレーダデータの提供を受けている。

降水量水平分布の2分毎の動画で見られた噴煙

sakurajima-a2.gifrrcbar.png

上図はレーダのデータを降水量に換算した図を2分毎の動画にしたものである。
16時34分から、桜島の噴火口付近でエコーが見られる。エコーは北西方向へ移動していく。風によって噴煙が流されているものと推測する。
最初に桜島のレーダで噴煙を捉えた時刻は、16時32分であった。

噴煙の鉛直断面

sakurajima_RHI1635.png

上図は桜島のレーダで観測されたレーダ反射因子の東西鉛直断面の図である。
16時30分から16時35分のレーダのデータを用いて、北緯31.55度から31.62度までの値の最大値を描画したもので、噴煙の鉛直断面を捉えていると考えられる。
桜島の上空では、高度約 5 km 以上はレーダによる観測は行われていない