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- 令和5年7月13日 初版
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- 水・土砂防災研究部門 前坂
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2023年7月13日12時から19時(日本標準時)までの、気象レーダーデータ(国土交通省XRAIN)を用いて解析した降雨強度と13日12時からの積算雨量の分布を Youtube にアップロードしました。
「富山県魚津市周辺の積算雨量(2023年7月13日12時から19時)」
https://youtu.be/DU2Qw2wxPsA
2023年7月13日の15時(以下,日本標準時)までの1時間に,富山県魚津(うおづ)市周辺で約110 mmの降雨が気象庁の気象レーダー等により解析され,また,魚津市古鹿熊(ふるかくま)で104 mmの降雨が雨量計により観測されました.このため,気象庁は「記録的短時間大雨情報」を富山県に発表しました.このときの魚津市周辺の雨の降り方を国土交通省XRAINのデータを用いて観測したところ,古鹿熊周辺では,13時30分頃からその西側で積乱雲がいくつも発生し,その積乱雲が発達しながら東へ移動することで強雨が持続しました.このように積乱雲の風上側で新しい積乱雲が次々と発生する様子は「バックビルディング」と呼ばれ、線状降水帯の形成機構としても注目されています.この事例では,魚津市周辺でのみバックビルディングが同じ場所で持続したため,局地的な大雨となりました.(左図:国土交通省XRAINにより観測された降雨強度(mm/hour)の分布,右図:XRAINデータを用いて解析された同日12時からの積算雨量(mm)の分布)