国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成30年台風第7号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成30年6月29日 第1版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年6月29日12時 更新情報

概要

6月29日現在、台風第7号が沖縄地方へ接近し、東シナ海、対馬海峡付近を通過することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第7号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第7号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では、1987年台風第5号、1991年台風第9号、2000年台風第14号、2002年台風第15号、2012年台風第16号などがありました。

  • 8705:1987年台風第5号、9109:1991年台風第9号、0014:2000年台風第14号、0215:2002年台風第15号、1216:2012年台風第16号

1987年台風第5号

7月14日9時には宮古島の西北西を通過し、東シナ海を北上して,15日夜には朝鮮半島に上陸し,16日12時に日本海で温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者24人、全壊・流失14棟、半壊・一部破損37棟、床上浸水242棟、床下浸水3184棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


1991年台風第9号

7月27日から28日にかけて、中型の強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海を北上した。29日15時頃に対馬付近を通過した後、日本海を北東にすすみ、30日21時に温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明6人、負傷者39人、全壊・流失5棟、半壊・一部破損59棟、床上浸水576棟、床下浸水896棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2000年台風第14号

8月10日に、南大東島の南東海上で大型で非常に強い勢力となり、12日9時過ぎには沖縄本島中部を通過した。台風は東シナ海で次第に速度を上げながら進路を北東へ変え、16日5時頃に朝鮮半島南岸に上陸し、15時に同半島北東岸で温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明11人、負傷者102人、全壊30棟、半壊・一部破損568棟、床上浸水24633棟、床下浸水45069棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2002年台風第15号

8月29日21時頃に奄美大島北部を通過し、次第に北へ向きを変えて東シナ海を進み、31日18時頃に朝鮮半島に上陸した。9月1日9時に同半島東岸で熱帯低気圧に変わった。
この台風により、死者3人、負傷者9人、全壊1棟、半壊9棟、一部破損116棟、床上浸水1棟、床下浸水10棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2012年台風第16号

9月16日7時半頃に沖縄本島を通過して、17日には九州の西海上を北上し昼頃韓国に上陸した。日本海に抜けて、18日9時には沿海州で温帯低気圧に変わった。

72時間積算雨量


※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。