国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成30年台風第25号と類似した経路の過去の台風

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  • 平成30年9月30日 第1版
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連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年10月6日9時 更新情報

  • 0415:2004年台風第15号、9711:1997年台風第11号

概要

10月6日現在、対馬周辺にいる台風第25号は、今後日本海へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第15号、1997年台風第11号などがありました。

2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1997年台風第11号

フィリピンの東海上で発生した台風第11号は発達しながら北西へ進み、沖縄の南海上を北上、8月6日から7日にかけて大型で強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過した。その後、東シナ海を北上し、済州島付近で北東へ向きを変え、中型でなみの勢力で朝鮮半島南東部に上陸して日本海へ進み、日本海中部で温帯低気圧に変わった。台風から変わったこの温帯低気圧は、向きを東に変えて渡島半島および襟裳岬付近を通過して北海道の東海上へ進んだ。
この台風に関連して、死者3人、負傷者4人、全壊1棟、全焼1棟、半壊1棟、一部破損10棟、床上浸水100棟、床下浸水771棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年10月5日10時 更新情報

  • 1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、8712:1987年台風第12号

概要

10月5日現在、沖縄にいる台風第25号は、今後日本海へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2016年台風第18号、2004年台風第15号、1987年台風第12号などがありました。

2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1987年台風第12号

8月21日にトラック島の北に発生した熱帯低気圧は西に進み,22日にグアム島の南で台風となった。台風は西〜西北西に進み,フィリピンの東海上に達した後,次第に向きを北西に変え、30日には沖縄の西海上を通り,向きを北北東に変えた。福江市の南西海上を経て,対馬の西を通り,日本海を北東に進み、31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧に変わった。福岡市では最大瞬間風速49.3メートルが観測されるなど、九州や中国地方で非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年10月4日10時 更新情報

  • 1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、8712:1987年台風第12号

概要

10月4日現在、沖縄地方を北上している台風第25号は、今後日本海へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2016年台風第18号、2004年台風第15号、1987年台風第12号などがありました。

2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1987年台風第12号

8月21日にトラック島の北に発生した熱帯低気圧は西に進み,22日にグアム島の南で台風となった。台風は西〜西北西に進み,フィリピンの東海上に達した後,次第に向きを北西に変え、30日には沖縄の西海上を通り,向きを北北東に変えた。福江市の南西海上を経て,対馬の西を通り,日本海を北東に進み、31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧に変わった。福岡市では最大瞬間風速49.3メートルが観測されるなど、九州や中国地方で非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量



 平成30年10月3日11時 更新情報

  • 1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、9119:1991年台風第19号、8712:1987年台風第12号

概要

10月3日現在、沖縄の南に位置する台風第25号が、今後沖縄地方および九州地方へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2016年台風第18号、2004年台風第15号、1991年台風第19号、1987年台風第12号などがありました。

2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1991年台風第19号

9月16日にマーシャル諸島の西で台風となった第19号は発達しながらフィリピンの東で進路を北西に変え、大型で非常に強い勢力で26日に宮古島の東を北上した後、進路を北東に変えて、27日には大型で非常に強い勢力を保ちながら佐世保市の南に上陸した。上陸後は加速しながら日本海を北東に進み、28日に大型で強い勢力で渡島半島に再上陸し、28日に千島近海で温帯低気圧に変わった。広島市で58.9メートル、輪島市で57.3メートル、青森市で53.9メートルの最大瞬間風速を記録するなど各地で暴風が吹き荒れた。また、瀬戸内海沿岸では高潮被害が発生するとともに、青森県では甚大なリンゴの被害があった。
この台風に関連して、死者62人、負傷者1499人、全壊・流失506棟、半壊・一部破損169941棟、床上浸水5344棟、床下浸水17621棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


1987年台風第12号

8月21日にトラック島の北に発生した熱帯低気圧は西に進み,22日にグアム島の南で台風となった。台風は西〜西北西に進み,フィリピンの東海上に達した後,次第に向きを北西に変え、30日には沖縄の西海上を通り,向きを北北東に変えた。福江市の南西海上を経て,対馬の西を通り,日本海を北東に進み、31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧に変わった。福岡市では最大瞬間風速49.3メートルが観測されるなど、九州や中国地方で非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年10月2日17時 更新情報

  • 1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、8712:1987年台風第12号

概要

10月2日現在、フィリピンの東に位置する台風第25号が、今後沖縄地方へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2016年台風第18号、2004年台風第15号、1987年台風第12号などがありました。

2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1987年台風第12号

8月21日にトラック島の北に発生した熱帯低気圧は西に進み,22日にグアム島の南で台風となった。台風は西〜西北西に進み,フィリピンの東海上に達した後,次第に向きを北西に変え、30日には沖縄の西海上を通り,向きを北北東に変えた。福江市の南西海上を経て,対馬の西を通り,日本海を北東に進み、31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧に変わった。福岡市では最大瞬間風速49.3メートルが観測されるなど、九州や中国地方で非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年10月1日12時 更新情報

  • 1807:2018年台風第7号、1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、8712:1987年台風第12号、8410:1984年台風第10号

概要

10月1日現在、フィリピンの東に位置する台風第25号が、今後沖縄地方へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2018年台風第7号、2016年台風第18号、2004年台風第15号、1987年台風第12号、1984年台風第10号などがありました。

2018年台風第7号

6月29日に日本の南で発生した台風第7号は、ゆっくりとした速度で西へ進んだ後、沖縄の南で発達しながら北よりに向きを変え、北上を続けた。7月2日には久米島にかなり接近し、3日には九州の西海上を北上、4日には対馬海峡を抜けて、日本海を北東に進み、温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、死者・行方不明1人、負傷者36人、全壊1棟、一部損壊24棟、床上浸水8棟、床下浸水132棟の被害がもたらされた(消防庁:7月5日14:00時点)。
72時間積算雨量


2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1987年台風第12号

8月21日にトラック島の北に発生した熱帯低気圧は西に進み,22日にグアム島の南で台風となった。台風は西〜西北西に進み,フィリピンの東海上に達した後,次第に向きを北西に変え、30日には沖縄の西海上を通り,向きを北北東に変えた。福江市の南西海上を経て,対馬の西を通り,日本海を北東に進み、31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧に変わった。福岡市では最大瞬間風速49.3メートルが観測されるなど、九州や中国地方で非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


1984年台風第10号

台風第10号は,8月18から19日にかけて宮古島と沖縄本島の間を通過した後,東シナ海を北上,日本海に進み,22日に日本海北部で温帯低気圧となった。
この台風に関連して、死者1人、負傷者9人、全壊3棟、半壊・一部破損47棟、床上浸水135棟、床下浸水92棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年9月30日18時 更新情報

  • 1807:2018年台風第7号、1618:2016年台風第18号、0415:2004年台風第15号、8410:1984年台風第10号

概要

9月30日現在、フィリピンの東に位置する台風第25号が、今後沖縄地方へ向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第25号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第25号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2018年台風第7号、2016年台風第18号、2004年台風第15号、1984年台風第10号などがありました。

2018年台風第7号

6月29日に日本の南で発生した台風第7号は、ゆっくりとした速度で西へ進んだ後、沖縄の南で発達しながら北よりに向きを変え、北上を続けた。7月2日には久米島にかなり接近し、3日には九州の西海上を北上、4日には対馬海峡を抜けて、日本海を北東に進み、温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、死者・行方不明1人、負傷者36人、全壊1棟、一部損壊24棟、床上浸水8棟、床下浸水132棟の被害がもたらされた(消防庁:7月5日14:00時点)。
72時間積算雨量


2016年台風第18号

9月28日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西へ進み、その後、北上して10月3日に猛烈な勢力となり沖縄本島地方に最も接近した。その後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。台風の影響により、沖縄県久米島町北原で最大風速48.1メートル、最大瞬間風速59.7メートルを観測するなど、沖縄本島地方では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなった所があった。また、石川県金沢市金沢でも最大瞬間風速43.4メートルを観測するなど、西日本から東日本にかけての広い範囲で日本海側を中心に非常に強い風が吹いた。
この台風に関連して、負傷者14人、半壊1棟、一部破損136棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月16日にフィリピンの東海上で発生した台風第15号は、17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日には、中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸。東北地方北部,北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。 この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越え、土石流などの土砂災害など大雨の被害が相次いで発生した。また、台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電,高波・高潮の被害が発生した。
この台風に関連して、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1984年台風第10号

台風第10号は,8月18から19日にかけて宮古島と沖縄本島の間を通過した後,東シナ海を北上,日本海に進み,22日に日本海北部で温帯低気圧となった。
この台風に関連して、死者1人、負傷者9人、全壊3棟、半壊・一部破損47棟、床上浸水135棟、床下浸水92棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。