国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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鈴木 真一

研究テーマ


  竜巻について


竜巻は積乱雲と呼ばれるような強い上昇気流をもった雲が作り出す強い渦です。
2012年5月6日につくば市とその周辺で大きな被害をもたらした竜巻の親雲のレーダー観測の解析を論文にまとめました。
Suzuki, S.-I., T. Maesaka, K. Iwanami, S. Shimizu, and K. Kieda, 2018: X-band dual-polarization radar observations of the supercell storm that generated an F3 tornado on 6 May 2012 in Ibaraki Prefecture, Japan. J. Meteor. Soc. Japan, 96A, 25-33.
https://doi.org/10.2151/jmsj.2017-019

  梅雨明けについて


梅雨明けとはどのような循環の変化であるのか、その変化のきっかけをもたらすのはどういう現象か、などについて ERA40 データの解析を行い、その結果が気象集誌に論文が掲載されました。
Suzuki, S. and B Hoskins, 2009: The Large-Scale Circulation Change at the End of the Baiu Season in Japan as Seen in ERA40 Data, J. Meteor. Soc. Japan, 87, 83-99.
https://doi.org/10.2151/jmsj.87.83

  ダウンバースト


2008年7月12日午後3時頃に東京都で発生したダウンバーストについて、防災科研の2台のMPレーダのデータを解析し、その結果が SOLA に掲載されました。
Suzuki, S., T. Maesaka, K. Iwanami, R. Misumi, S. Shimizu and M. Maki, 2010: Multi-Parameter Radar Observation of a Downburst Storm in Tokyo on 12 July 2008. SOLA, 6, 53-56.
https://doi.org/10.2151/sola.2010-014

  その他

移動する台風の風応力に対する海洋上層の応答

博士課程で行っていた研究を(ようやく)雑誌に掲載することができました。
海洋上を台風が通過する際、反時計回りに回転している台風の風は海洋上層に湧昇流をもたらしますが、その湧昇流の空間構造を決定する要因について、台風の構造、移動速度、コリオリパラメータから議論しました。
Shin-ichi Suzuki, Hiroshi Niino and Ryuji Kimura, 2011: The mechanism of upper-oceanic vertical motions forced by a moving typhoon, Fluid Dyn. Res. 43 025504 doi: 10.1088/0169-5983/43/2/025504.
http://iopscience.iop.org/1873-7005/43/2/025504

竜巻の実験

4月の一般公開などで、ペットボトルの中でドライアイスの煙のミニ竜巻をつくる実験をしています。
実験の詳細については、日本地球惑星科学連合2008年大会で発表しています。
http://www2.jpgu.org/meeting/2008/program/pdf/A003/A003-P012.pdf
この学会発表のポスターはこちらです。
2008spring-ssuzuki.pdf(2214)

経歴

神奈川県出身
東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻修了、博士(理学)
2000年4月より防災科研勤務。

連絡先


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