降雨の状況
アメダス観測地点「丹沢湖」における、2010年7月8日〜9月8日までの2ヶ月間の日雨量(a)と9月8日の時間雨量(b)を示した。
2010年7月8日から災害前日の9月7日までの2カ月間の雨量は583 mmと比較的多いが、2010年8月8日から9月7日までの直前1カ月間の雨量は78 mmと少ない。
災害の発生した2010年9月8日は、日雨量496 mmに及ぶ豪雨となった。さらに、9月8日の時間雨量をみると、9時から16時の7時間に、毎時50 mm以上、最大時間雨量70.5 mm、計443 mmもの豪雨を記録している。
以上から、災害前1カ月間の雨量はそれほど多くないが、災害当日に極めて強い雨が降ったことが災害の原因と考えられる。
2010年9月8日の日雨量分布(気象庁解析雨量による。背景地図はGoogle Earth)。局所的に600mmを超える雨量が解析されており、記録的な大雨であるということができる。
防災科学技術研究所の海老名レーダで観測された、2010年9月8日の降雨強度の時間変化。背景地図はGoogleEarthを利用した。