国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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2013年7月28日山口県・島根県の豪雨

更新履歴


第1報
2013年7月28日掲載

:2013年8月10日 災害調査の予定について
:2013年8月21日 現地調査の結果

半減期72時間実効雨量の分布


斜面の崩壊は、土中に浸み込んだ水がきっかけとなって発生します。土中の水分量を見積もる簡便な方法として、「実効雨量」という方法が提案されています。これは雨量に係数を掛けて積算する方法で、過去の雨ほど係数を小さくして積算します。これにより、流出や蒸発で土中から水分が失われる効果を考慮します。

下の図は、72時間前の雨量に対する係数が0.5となるように重みづけ積算した雨量で、「半減期72時間実効雨量」と呼ばれる量の分布です(7月28日17:15現在)。山口県、島根県の県境付近を中心に、幅約30kmにわたって、値が300mmを超える領域が広がっています。これらの地域は土砂災害のポテンシャルが高い状況にあるということができます。

斜面の崩壊は、雨が止んだ後にも発生する場合があります。特に「斜面に亀裂が入っている」「斜面の表面に水がしみだしている」といった状況は非常に危険ですので、警戒が必要です。

72h_rain.jpg

 災害調査


(予定)

調査者:若月強・平野洪賓・磯敦雄・高橋尚也

日程:
8/14(水)萩市の被害調査
8/15(木)津和野町,山口市の被害調査

須佐川・田万川周辺の浸水・崩壊被害状況

津和野川周辺の浸水被害状況

阿武町の斜面被害状況





2013年7月28日山口県・島根県の豪雨
http://mizu.bosai.go.jp/c/c.cgi?key=2013_YamaguchiShimane