国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成30年台風第8号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成30年7月9日 第2版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年7月9日12時 更新情報

  • 1307:2013年台風第7号、0908:2009年台風第8号、0608:2006年台風第8号、0019:2000年台風第19号、9417:1994年台風第17号、9015:1990年台風第15号

概要

7月9日現在、猛烈な台風第8号が北西へ移動しており、今後、沖縄付近を通過することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第7号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第8号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2013年台風第7号、2009年台風第8号、2006年台風第8号、2000年台風第19号、1994年台風第17号、1990年台風第15号などがありました。

2013年台風第7号

7月8日にマリアナ諸島付近で台風となり、12日から13日にかけて先島諸島は暴風域に入った。13日には台湾を横断して、中国大陸に上陸した。
この台風により沖縄県で負傷者14人、半壊1棟、一部損壊4棟の被害が生じた(沖縄県)。

2009年台風第8号

9月3日に日本の南海上で発生し、6日から7日にかけて先島諸島に接近した。8日には台湾北部に上陸し、10日には中国大陸に上陸した。
この台風により沖縄県で負傷者4人の被害が生じた(沖縄県)。

2006年台風第8号

8月6日にマリアナ諸島近海で台風となり、9日から10日に宮古島、先島諸島の近海を通過し、11日に中国大陸に上陸した。

2000年台風第19号

10月21日にマリアナ諸島の北海上で発生した熱帯低気圧は、22日に沖ノ鳥島の東北東海上で台風となった。24日に宮古島の南東海上で強い勢力となり、25日には宮古島と石垣島の間を通過した。26日から28日にかけて宮古島の北海上で時計回りに一回転して、27日に熱帯低気圧になった。
この台風により沖縄県で半壊4棟の被害が生じた(気象要覧)。

1994年台風第17号

8月20日に南鳥島の南海上で発生した熱帯低気圧は、25日に南鳥島の東海上で台風となった。31日に沖縄の南海上で強い勢力となり南西諸島の南海上を経て9月2日に中国大陸に上陸した。

1990年台風第15号

8月24日にグアム島近海で発生した熱帯低気圧は、25日に台風となった。31日に大型で強い勢力で宮古島を通過して、中国大陸に上陸した。
この台風により死者1人、全壊・流出2棟、半壊・一部破損5棟の被害が生じた(気象要覧)。
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  • 平成30年7月5日 第1版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年7月5日12時 更新情報

  • 1007:2010年台風第7号、0314:2003年台風第14号、9503:1995年台風第3号、9015:1990年台風第15号、8921:1989年台風第21号、8118:1981年台風第18号

概要

7月5日現在、台風第8号がマリアナ諸島付近を発達しながら北西へ移動しており、今後、沖縄、東シナ海、対馬海峡付近を通過することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第7号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第8号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2010年台風第7号、2003年台風第14号、1995年台風第3号、1990年台風第15号、1989年台風第21号、1981年台風第18号などがありました。


2010年台風第7号

8月29日に沖縄の南東海上で熱帯低気圧が台風第7号となり、発達しながら北西に進み、31日に沖縄本島北部を通過した。9月1日には九州西方の東シナ海を北北西に進み、2日には朝鮮半島を横断後、日本海を北東に進み熱帯低気圧になった
この台風により、沖縄県で負傷者5人、全壊2棟、半壊6棟、一部損壊45棟の被害が生じた(沖縄県) 。

72時間積算雨量


2003年台風第14号

9月6日にマリアナ諸島の西海上で発生した台風第14号は発達しながら北西に進み、11日に猛烈な強さで宮古島付近を通過し、12日に朝鮮半島に上陸した。
この台風により、死者・行方不明3人、負傷者95人、全壊13棟、半壊46棟、一部損壊312棟、床上浸水71棟、床下浸水292棟の被害が生じた(消防庁) 。

72時間積算雨量


1995年台風第3号

7月16日にマリアナ諸島の西の海上で発生した弱い熱帯低気圧は、17日に沖ノ鳥島の東南東の海上で台風第3号となり、21日夜には沖縄の南西海上を経て東シナ海に進んだ。その後、進路を次第に北寄りに変えながら強い勢力となり、23日には九州の西の海上を北上し朝鮮半島に上陸した。その後、進路を北東に変え、24日に日本海で弱い熱帯低気圧に変わり、北海道を通過した。
この台風により、行方不明1人、負傷者2人、全壊・流失2棟、半壊・一部破損4棟、床上浸水108棟、床下浸水1195棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


1990年台風第15号

8月24日にグアム島近海で発生した弱い熱帯低気圧が、25日に台風第15号となり、発達しながら西北西に進み、31日に大型で強い勢力を保ちながら宮古島を通過した。その後勢力を弱め大陸に上陸し、9月1日に黄海で温帯低気圧となった。
この台風により、死者1人、全壊・流失2棟、半壊・一部破損5棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


1989年台風第21号

9月11日にマリアナ諸島近海に発生した弱い熱帯低気圧が13日に台風第21号となり、15日に宮古島の東を通過して、東シナ海を北西進した後、中国大陸に上陸した

72時間積算雨量


1981年台風第18号

8月30日から31日に台風が南西諸島近海を通過し,東シナ海に進んだため同地方は暴風となった。また、四国や中部地方では台風の周辺を流れる南よりの湿った気流の影響で大雨となり,東北地方でも前線が停滞して大雨となった。台風は3日には対馬海峡を通って日本海に進み4日3時に温帯低気圧となり,その後日本海を早い速度で北東進し,北海道を通ってオホーツク海へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者3人、全壊・流失4棟、半壊・一部破損17棟、床上浸水131棟、床下浸水568棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。