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更新履歴
2026年6月19日09:00 初版
(本HPで公開されている情報は速報版のため後日修正されることがあります)
連絡先
水・土砂防災研究部門 下瀬・出世・横山
概要
2026年6月12日昼前から夕方にかけて、東日本から北日本で大気が不安定となり、複数地域で降雹(ひょう)が確認された。SNS等の調査により降雹が確認された都道県(15)は以下の通り。
北海道,青森県,岩手県,秋田県,宮城県,福島県,茨城県,群馬県,栃木県,埼玉県,東京都,千葉県,神奈川県,山梨県,静岡県
防災科研では,SNSで顕著な降雹が確認された埼玉県飯能市周辺に関して6月15日に現地調査を実施し,被害状況を確認した。
2026年6月12日昼過ぎに埼玉県飯能市周辺に降雹をもたらした積乱雲について
降雨強度
図1に10時00分から14時58分にかけてのレーダ観測に基づく降雨強度を示す。関東付近では広い範囲で発達した積乱雲が観測されている。埼玉県飯能市付近で降雹をもたらしたと思われる積乱雲は,10時30分頃に埼玉県と山梨県の県境付近で発生後に東へと徐々に移動し,12時30分前後にかけて100 mm/hを超える猛烈な雨を伴いながら飯能市付近を通過したことがわかる。

図1. 2026年6月12日10時00分から14時58分の国土交通省XRAINの降雨強度[mm/h]
積乱雲上空の雹のシグナル
図2は国土交通省のXバンドMPレーダの3次元データを用いて解析・推定した上空(高度2,250m付近)の雹のシグナルである。黄色〜赤色で塗られている領域が雹のシグナルで,水色の領域は強い雨のシグナルをあらわす。10時00分から14時55分にかけての5分間隔のデータを重ね合わせ各地点の最大値を描画した。飯能市周辺の上空には帯状の雹のシグナルが存在していたことがわかる。

図2. 国土交通省のXバンドMPレーダの3次元データを用いて解析・推定した高度2,250m付近の雹のシグナル(黄色〜赤色)
現地調査
調査日時:2026年6月15日11:30ごろ〜16:00ごろ
調査者:横山・下瀬
調査場所:埼玉県飯能市・入間市
調査概要:図3に調査箇所と被害概要をまとめる。被害調査とヒアリング調査の概要は以下の通り。
■被害調査
・住家・非住家:カーポート,ベランダの波板プラ材,雨どい,網戸
・車両:ボディのわずかな凹み確認
・農業:キュウリ,ジャガイモ,エダマメ,ミニトマト,トマト,キャベツ,カキ,ナス,トウモロコシ,ネギ,マルチフィルム
・その他:倒木,庭木や街路樹の落葉などの植栽ダメージ
■ヒアリング調査
・雹のサイズは1〜2cm
・降雹時刻は12時30分前後
・60年住んでいるが初めて,または,30年ぶりという人も
・雨とともに雹がたくさん降って川のように流れた
・黒い雲→雨→風→雹の順番に北西からやってきた
