東京都あきる野市養沢は、あきる野市の北西に位置し、北側に日の出山(902m)、南側には馬頭刈山があり、土砂崩れは、都道201号線沿いで発生した。この調査地域の地層は、秩父帯海沢層の砂岩及び砂岩泥岩互層が分布している地域である。
土砂災害被害の発生場所
あきる野市養沢周辺の地質図
土砂災害現場の状況
土砂崩れが発生した土砂崩れ現場は、地質が秩父帯海沢層の砂泥互層で砂岩優勢である。崩壊面の勾配は41°で、崩壊深は約2mである。すべり面は泥岩部が風化したものと考えられ、粘土質でかなりの水を含んでいた。砂岩部は、あまり風化していなかった。また近隣住民の話によると、崩壊発生時刻は4月8日6時頃とのことである。