国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成30年台風第21号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成30年8月29日 第1版
  • 平成30年8月30日 第2版
  • 平成30年8月31日 第3版
  • 平成30年9月1日  第4版
  • 平成30年9月2日  第5版
  • 平成30年9月3日  第6版
  • 平成30年9月4日  第7版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年9月4日10時 更新情報

  • 1411:2014年台風第11号、0406:2004年台風第6号、9426:1994年台風第26号

概要

9月4日現在、四国の南に位置する台風第21号が北上しており、今後西日本に上陸することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html)
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2014年台風第11号、2004年台風第6号、1994年台風第26号などがありました。

2014年台風第11号

7月29日にマリアナ諸島付近で発生した台風第11号は、10日に高知県に上陸し、四国を縦断し,岡山県に再上陸した。その後、福井県の西を通り日本海側に抜けた後、能登半島沖から北海道の西に北上した。また、三重県では大雨特別警報が発表された。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者92人、全壊14棟、半壊162棟、一部破損857棟、床上浸水1648棟、床下浸水5163棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第6号

大型で非常に強い勢力に発達した台風第6号は、6月20日に沖縄・奄美諸島近海を通り、21日に強い勢力のまま高知県に上陸した。その後、兵庫県に再上陸した後、日本海へ進み、能登半島の沿岸、佐渡沖を通って、津軽海峡の西で温帯低気圧に変わった。
高知県室戸岬で最大風速43.7ms(最大瞬間風速57.1ms)、沖縄県南大東島で最大風速28.6ms(最大瞬間風速48.7ms)などを観測した。また、18日から22日にかけての総降水量は、三重県、高知県、徳島県で400mmを超え、九州地方から東海地方にかけての太平洋側で300mmを超えた所があった。
この台風に関連して、死者・行方不明5人、負傷者118人、全壊1棟、半壊2棟、一部破損149棟、床上浸水1棟、床下浸水41棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1994年台風第26号

9月17日にフィリピンの東海上で発生した弱い熱帯低気圧が東に進み、19日にグアム島の南西海上で台風第26号となった。24日には大型で非常に強い台風となり、27日には南大東島の近海に達した。28日からは北北東に進み、大型で強い勢力のまま29日に和歌山県南部に上陸した。上陸後は、近畿地方から北陸地方を通り、日本海に進み温帯低気圧に変わった。この温帯低気圧は引き続き北北東に進み、北海道を経て、オホーツク海で消滅した。
この台風に関連して、死者・行方不明3人、負傷者46人、全壊10棟、半壊・一部破損531棟、床上浸水525棟、床下浸水2136棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年9月3日11時 更新情報

  • 1411:2014年台風第11号、0406:2004年台風第6号、9426:1994年台風第26号

概要

9月3日現在、南大東島の東に位置する台風第21号が北上しており、今後西日本に上陸することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html)
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2014年台風第11号、2004年台風第6号、1994年台風第26号などがありました。

2014年台風第11号

7月29日にマリアナ諸島付近で発生した台風第11号は、10日に高知県に上陸し、四国を縦断し,岡山県に再上陸した。その後、福井県の西を通り日本海側に抜けた後、能登半島沖から北海道の西に北上した。また、三重県では大雨特別警報が発表された。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者92人、全壊14棟、半壊162棟、一部破損857棟、床上浸水1648棟、床下浸水5163棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2004年台風第6号

大型で非常に強い勢力に発達した台風第6号は、6月20日に沖縄・奄美諸島近海を通り、21日に強い勢力のまま高知県に上陸した。その後、兵庫県に再上陸した後、日本海へ進み、能登半島の沿岸、佐渡沖を通って、津軽海峡の西で温帯低気圧に変わった。
高知県室戸岬で最大風速43.7ms(最大瞬間風速57.1ms)、沖縄県南大東島で最大風速28.6ms(最大瞬間風速48.7ms)などを観測した。また、18日から22日にかけての総降水量は、三重県、高知県、徳島県で400mmを超え、九州地方から東海地方にかけての太平洋側で300mmを超えた所があった。
この台風に関連して、死者・行方不明5人、負傷者118人、全壊1棟、半壊2棟、一部破損149棟、床上浸水1棟、床下浸水41棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1994年台風第26号

9月17日にフィリピンの東海上で発生した弱い熱帯低気圧が東に進み、19日にグアム島の南西海上で台風第26号となった。24日には大型で非常に強い台風となり、27日には南大東島の近海に達した。28日からは北北東に進み、大型で強い勢力のまま29日に和歌山県南部に上陸した。上陸後は、近畿地方から北陸地方を通り、日本海に進み温帯低気圧に変わった。この温帯低気圧は引き続き北北東に進み、北海道を経て、オホーツク海で消滅した。
この台風に関連して、死者・行方不明3人、負傷者46人、全壊10棟、半壊・一部破損531棟、床上浸水525棟、床下浸水2136棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年9月2日12時 更新情報

  • 1411:2014年台風第11号、9426:1994年台風第26号、8719:1987年台風第19号

概要

9月2日現在、日本の南に位置する台風第21号が北上しています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html)
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2014年台風第11号、1994年台風第26号、1987年台風第19号などがありました。

2014年台風第11号

7月29日にマリアナ諸島付近で発生した台風第11号は、10日に高知県に上陸し、四国を縦断し,岡山県に再上陸した。その後、福井県の西を通り日本海側に抜けた後、能登半島沖から北海道の西に北上した。また、三重県では大雨特別警報が発表された。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者92人、全壊14棟、半壊162棟、一部破損857棟、床上浸水1648棟、床下浸水5163棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1994年台風第26号

9月17日にフィリピンの東海上で発生した弱い熱帯低気圧が東に進み、19日にグアム島の南西海上で台風第26号となった。24日には大型で非常に強い台風となり、27日には南大東島の近海に達した。28日からは北北東に進み、大型で強い勢力のまま29日に和歌山県南部に上陸した。上陸後は、近畿地方から北陸地方を通り、日本海に進み温帯低気圧に変わった。この温帯低気圧は引き続き北北東に進み、北海道を経て、オホーツク海で消滅した。
この台風に関連して、死者・行方不明3人、負傷者46人、全壊10棟、半壊・一部破損531棟、床上浸水525棟、床下浸水2136棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


1987年台風第19号

10月11日にフィリピンの東海上で発生した台風第19号は,北北西〜北西に進み,15日には南大東島の東海上に達した。その後向きを北に変え,16日には種子島の南東海上を通過した。その後,北北東に進み,17日に高知県に上陸,四国東部を通って兵庫県に再上陸した。その後、日本海に抜け,能登半島を通過後、青森・秋田県境付近に再び上陸した。
この台風に関連して、死者・行方不明9人、負傷者17人、全壊・流失26棟、半壊・一部破損190棟、床上浸水4327棟、床下浸水19717棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年9月1日11時 更新情報

  • 0111:2001年台風第11号、9426:1994年台風第26号、8719:1987年台風第19号

概要

9月1日現在、フィリピンの東海域に位置する台風第21号が北上しています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html)
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2001年台風第11号、1994年台風第26号、1987年台風第19号などがありました。
また、1980年以前で最も類似した経路を取った台風として1959年台風15号(伊勢湾台風)がありました。

2001年台風第11号

8月13日にマリアナ諸島の東海上で発生した熱帯低気圧は西北西に進みながら発達し、14日に同諸島の北部で台風第11号になった。台風は西北西に進み、15日に硫黄島の南海上で大型の台風となり、17日には超大型で強い勢力となった。台風は強い勢力を維持したまま、18〜19日にかけて日本の南海上を北西寄りに進み、20日に進路を北北東に変えて、21日に和歌山県南部に上陸後、三重県南部を通過した。その後、静岡県東部、神奈川県東部、千葉県北西部を通過して、三陸沿いに進み、熱帯低気圧になった。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者32人、半壊1棟、一部破損45棟、床上浸水82棟、床下浸水613棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1994年台風第26号

9月17日にフィリピンの東海上で発生した弱い熱帯低気圧が東に進み、19日にグアム島の南西海上で台風第26号となった。24日には大型で非常に強い台風となり、27日には南大東島の近海に達した。28日からは北北東に進み、大型で強い勢力のまま29日に和歌山県南部に上陸した。上陸後は、近畿地方から北陸地方を通り、日本海に進み温帯低気圧に変わった。この温帯低気圧は引き続き北北東に進み、北海道を経て、オホーツク海で消滅した。
この台風に関連して、死者・行方不明3人、負傷者46人、全壊10棟、半壊・一部破損531棟、床上浸水525棟、床下浸水2136棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


1987年台風第19号

10月11日にフィリピンの東海上で発生した台風第19号は,北北西〜北西に進み,15日には南大東島の東海上に達した。その後向きを北に変え,16日には種子島の南東海上を通過した。その後,北北東に進み,17日に高知県に上陸,四国東部を通って兵庫県に再上陸した。その後、日本海に抜け,能登半島を通過後、青森・秋田県境付近に再び上陸した。
この台風に関連して、死者・行方不明9人、負傷者17人、全壊・流失26棟、半壊・一部破損190棟、床上浸水4327棟、床下浸水19717棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年8月31日17時 更新情報

  • 1318:2013年台風第18号、0111:2001年台風第11号、9426:1994年台風第26号

概要

8月31日現在、マリアナ諸島近海に位置する台風第21号が西へ進みながら北上しています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2013年台風第18号、2001年台風第11号、1994年台風第26号などがありました。
また、1980年以前まで含めると、最も類似した経路を取った台風として1959年台風15号(伊勢湾台風)が挙げられます。

2013年台風第18号

9月13日に小笠原諸島近海で発生した台風18号は西北西に進み、15日には四国から紀伊半島の南海上を北上。16日に愛知県に上陸した。関東甲信地方、東北地方を縦断し、夕方には三陸沖に抜け、北海道の東海上で温帯低気圧に変わった。また、気象庁は16日に、京都府、滋賀県、福井県に大雨特別警報を発表した。
この台風に関連して、死者・行方不明7人、負傷者143人、全壊48棟、半壊208棟、一部破損1394棟、床上浸水3011棟、床下浸水7078棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2001年台風第11号

8月13日にマリアナ諸島の東海上で発生した熱帯低気圧は西北西に進みながら発達し、14日に同諸島の北部で台風第11号になった。台風は西北西に進み、15日に硫黄島の南海上で大型の台風となり、17日には超大型で強い勢力となった。台風は強い勢力を維持したまま、18〜19日にかけて日本の南海上を北西寄りに進み、20日に進路を北北東に変えて、21日に和歌山県南部に上陸後、三重県南部を通過した。その後、静岡県東部、神奈川県東部、千葉県北西部を通過して、三陸沿いに進み、熱帯低気圧になった。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者32人、半壊1棟、一部破損45棟、床上浸水82棟、床下浸水613棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


1994年台風第26号

9月17日にフィリピンの東海上で発生した弱い熱帯低気圧が東に進み、19日にグアム島の南西海上で台風第26号となった。24日には大型で非常に強い台風となり、27日には南大東島の近海に達した。28日からは北北東に進み、大型で強い勢力のまま29日に和歌山県南部に上陸した。上陸後は、近畿地方から北陸地方を通り、日本海に進み温帯低気圧に変わった。この温帯低気圧は引き続き北北東に進み、北海道を経て、オホーツク海で消滅した。
この台風に関連して、死者・行方不明3人、負傷者46人、全壊10棟、半壊・一部破損531棟、床上浸水525棟、床下浸水2136棟の被害がもたらされた(気象要覧)。
72時間積算雨量


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 平成30年8月30日11時 更新情報

  • 1418:2014年台風第18号、0221:2002年台風第21号、0111:2001年台風第11号

概要

8月30日現在、マリアナ諸島近海に位置する台風第21号が西へ進みながら北上しています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2014年台風第18号、2002年台風第21号、2001年台風第11号などがありました。

2014年台風第18号

9月29日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、発達しながら北西に進み、4日には鹿児島県奄美大島の東海上を進んだ。その後、進路を東よりに変えて、種子島の東海上を速度を上げながら北東に進み、強い勢力を保って5日から6日には四国地方、近畿地方の南海上を進み、静岡県に上陸した。関東地方を横断して、茨城県の海上に抜け、温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、死者・行方不明7人、負傷者72人、全壊2棟、半壊4棟、一部破損251棟、床上浸水671棟、床下浸水1869棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2002年台風第21号

9月26日に南鳥島の南東海上で発生した熱帯低気圧が、発達しながら西へ進み、27日に同島の南海上で台風第21号になった。台風は西北西へ進み、29日には沖の鳥島の東海上で非常に強い勢力となった。台風は30日には同島の北海上で進路を北に変え、次第に速度を上げて日本の南海上を東北東に進んだ。強い勢力のまま10月1日に三浦半島を通過し、関東地方から東北地方を通過、2日には北海道の南海上に進み、北海道に再び上陸した。
この台風に関連して、死者・行方不明4人、負傷者108人、全壊12棟、半壊75棟、一部破損2619棟、床上浸水307棟、床下浸水665棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2001年台風第11号

8月13日にマリアナ諸島の東海上で発生した熱帯低気圧は西北西に進みながら発達し、14日に同諸島の北部で台風第11号になった。台風は西北西に進み、15日に硫黄島の南海上で大型の台風となり、17日には超大型で強い勢力となった。台風は強い勢力を維持したまま、18〜19日にかけて日本の南海上を北西寄りに進み、20日に進路を北北東に変えて、21日に和歌山県南部に上陸後、三重県南部を通過した。その後、静岡県東部、神奈川県東部、千葉県北西部を通過して、三陸沿いに進み、熱帯低気圧になった。
この台風に関連して、死者・行方不明6人、負傷者32人、半壊1棟、一部破損45棟、床上浸水82棟、床下浸水613棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


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 平成30年8月29日12時 更新情報

  • 1418:2014年台風第18号、1324:2013年台風第24号、0514:2005年台風第14号

概要

8月29日現在、南鳥島近海に位置する台風第21号が西へ進みながら北上しています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2014年台風第18号、2013年台風第24号、2005年台風第14号などがありました。

2014年台風第18号

9月29日にトラック諸島近海で発生した台風第18号は、発達しながら北西に進み、4日には鹿児島県奄美大島の東海上を進んだ。その後、進路を東よりに変えて、種子島の東海上を速度を上げながら北東に進み、強い勢力を保って5日から6日には四国地方、近畿地方の南海上を進み、静岡県に上陸した。関東地方を横断して、茨城県の海上に抜けた後、温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、死者・行方不明7人、負傷者72人、全壊2棟、半壊4棟、一部破損251棟、床上浸水671棟、床下浸水1869棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2013年台風第24号

10月4日にマリアナ諸島で発生した台風24号は、北西に進みながら非常に強い台風となり、7日には与論島付近を通過し、東シナ海を北上した。8日には強い台風となり、対馬海峡を通過後、日本海を北東に進み、能登半島沖で温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、負傷者11人、全壊65棟、半壊175棟、一部破損758棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


2005年台風第14号

8月29日に発生した台風第14号は、北西に進みながら、9月5日には名瀬市の東南東約110kmの位置に達した。その後九州南部の西海上を北上し、6日に長崎県に上陸し、九州北部を通過した後、山陰沖に抜け、日本海を北東に進んだ。7日には北海道に上陸し、北海道北部を通過後、オホーツク海上で温帯低気圧に変わった。
この台風に関連して、死者・行方不明29人、負傷者179人、全壊1178棟、半壊3692棟、一部破損2817棟、床上浸水7159棟、床下浸水13580棟の被害がもたらされた(消防庁)。
72時間積算雨量


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※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。