国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成29年台風第18号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成29年9月14日 初版
  • 平成29年9月15日 第2版
  • 平成29年9月15日 第3版
  • 平成29年9月16日 第4版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚
  • 広報課担当者 菊地・三好(029-863-7784)

 平成29年9月16日11時 更新情報

概要

9月16日現在、台風第18号は東シナ海を北東に移動しており、今後九州地方へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第18号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第18号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第16号、1998年台風第10号、1997年台風第19号、1993年台風第13号などがありました。

  • 9313:1993年台風第13号、9719:1997年台風第19号、9810:1998年台風第10号、0416:2004年台風第16号


2004年台風第16号

鹿児島県串木野市付近に大型で強い勢力で九州を縦断し、山口県防府市付近に再上陸した後、中国地方から能登沖を、速度を速めながら強い勢力のまま北東に進んだ。8月27日から31日にかけての総雨量は、西日本の太平洋側で500mmを越え、台風上陸・接近に伴い各地で暴風となり被害をもたらした。また30日夜には、台風接近と大潮期間の満潮とが重なり、高松港,宇野港などで観測開始以来最も高い潮位を観測した。瀬戸内海沿岸では広い範囲にわたって浸水被害が発生した。この台風により、死者・行方不明16人、負傷者273人、全壊18棟、半壊74棟、一部損壊2862棟、床上浸水15971棟、床下浸水28964棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1998年台風第10号

10月17日に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州南部から日向灘へ進み、高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を通過した。その後、中国地方東部を通過し、日本海へ進んだ。この台風により、死者・行方不明15人、負傷者65人、全壊36棟、半壊31棟、一部損壊588棟、床上浸水3432棟、床下浸水8998棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1997年台風第19号

大型で非常に強い勢力で小笠原諸島の南海上を北西へ進み、9月13日夜から14日の朝にかけて南大東島の東海上を北西へ進んだ。台風は奄美諸島の近海でゆっくりとした速度で北寄りに向きを変えて北上し、16日8時過ぎ、大型で強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸した。台風は次第に速度を上げて九州を縦断して瀬戸内海に進み、17日午前0時ころ中型で弱い勢力で岡山県倉敷市付近に再上陸した。17日早朝には若狭湾に進み、6時に温帯低気圧に変わって北東に進んだ。その後、この温帯低気圧は18日朝にかけて能登半島、津軽半島、北海道南部を通過した。この台風により、死者12人、負傷者25人、全壊23棟、半壊19棟、一部破損174棟、床上浸水3546棟、床下浸水12470棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1993年台風第13号

9月3日に大型で非常に強い勢力で中心が薩摩半島南部に上陸した。九州南部を縦断し、中型で強い勢力で愛媛県八幡浜市付近に再上陸した。さらに4日には同じ勢力で広島県福山市付近に再上陸、中国地方を横断後、山陰沖へ進んだ。この台風により、死者・行方不明48人、負傷者266人、全壊285棟、半壊一部損壊1607棟、床上浸水1909棟、床下浸水8538棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量



 平成29年9月15日17時 更新情報

概要

9月15日現在、台風第18号は東シナ海を北北東に移動しており、今後九州地方へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第18号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第18号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第16号、1998年台風第10号、1997年台風第19号、1993年台風第13号などがありました。

  • 9313:1993年台風第13号、9719:1997年台風第19号、9810:1998年台風第10号、0416:2004年台風第16号


2004年台風第16号

鹿児島県串木野市付近に大型で強い勢力で九州を縦断し、山口県防府市付近に再上陸した後、中国地方から能登沖を、速度を速めながら強い勢力のまま北東に進んだ。8月27日から31日にかけての総雨量は、西日本の太平洋側で500mmを越え、台風上陸・接近に伴い各地で暴風となり被害をもたらした。また30日夜には、台風接近と大潮期間の満潮とが重なり、高松港,宇野港などで観測開始以来最も高い潮位を観測した。瀬戸内海沿岸では広い範囲にわたって浸水被害が発生した。この台風により、死者・行方不明16人、負傷者273人、全壊18棟、半壊74棟、一部損壊2862棟、床上浸水15971棟、床下浸水28964棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1998年台風第10号

10月17日に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州南部から日向灘へ進み、高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を通過した。その後、中国地方東部を通過し、日本海へ進んだ。この台風により、死者・行方不明15人、負傷者65人、全壊36棟、半壊31棟、一部損壊588棟、床上浸水3432棟、床下浸水8998棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1997年台風第19号

大型で非常に強い勢力で小笠原諸島の南海上を北西へ進み、9月13日夜から14日の朝にかけて南大東島の東海上を北西へ進んだ。台風は奄美諸島の近海でゆっくりとした速度で北寄りに向きを変えて北上し、16日8時過ぎ、大型で強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸した。台風は次第に速度を上げて九州を縦断して瀬戸内海に進み、17日午前0時ころ中型で弱い勢力で岡山県倉敷市付近に再上陸した。17日早朝には若狭湾に進み、6時に温帯低気圧に変わって北東に進んだ。その後、この温帯低気圧は18日朝にかけて能登半島、津軽半島、北海道南部を通過した。この台風により、死者12人、負傷者25人、全壊23棟、半壊19棟、一部破損174棟、床上浸水3546棟、床下浸水12470棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1993年台風第13号

9月3日に大型で非常に強い勢力で中心が薩摩半島南部に上陸した。九州南部を縦断し、中型で強い勢力で愛媛県八幡浜市付近に再上陸した。さらに4日には同じ勢力で広島県福山市付近に再上陸、中国地方を横断後、山陰沖へ進んだ。この台風により、死者・行方不明48人、負傷者266人、全壊285棟、半壊一部損壊1607棟、床上浸水1909棟、床下浸水8538棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量



 平成29年9月15日10時 更新情報

概要

9月15日現在、台風第18号は久米島の北西に位置し、今後九州地方へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第18号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第18号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第16号、1998年台風第10号、1997年台風第19号、1992年台風第10号などがありました。

  • 9210:1992年台風第10号、9719:1997年台風第19号、9810:1998年台風第10号、0416:2004年台風第16号

2004年台風第16号

鹿児島県串木野市付近に大型で強い勢力で九州を縦断し、山口県防府市付近に再上陸した後、中国地方から能登沖を、速度を速めながら強い勢力のまま北東に進んだ。8月27日から31日にかけての総雨量は、西日本の太平洋側で500mmを越え、台風上陸・接近に伴い各地で暴風となり被害をもたらした。また30日夜には、台風接近と大潮期間の満潮とが重なり、高松港,宇野港などで観測開始以来最も高い潮位を観測した。瀬戸内海沿岸では広い範囲にわたって浸水被害が発生した。この台風により、死者・行方不明16人、負傷者273人、全壊18棟、半壊74棟、一部損壊2862棟、床上浸水15971棟、床下浸水28964棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1998年台風第10号

10月17日に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州南部から日向灘へ進み、高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を通過した。その後、中国地方東部を通過し、日本海へ進んだ。この台風により、死者・行方不明15人、負傷者65人、全壊36棟、半壊31棟、一部損壊588棟、床上浸水3432棟、床下浸水8998棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1997年台風第19号

大型で非常に強い勢力で小笠原諸島の南海上を北西へ進み、9月13日夜から14日の朝にかけて南大東島の東海上を北西へ進んだ。台風は奄美諸島の近海でゆっくりとした速度で北寄りに向きを変えて北上し、16日8時過ぎ、大型で強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸した。台風は次第に速度を上げて九州を縦断して瀬戸内海に進み、17日午前0時ころ中型で弱い勢力で岡山県倉敷市付近に再上陸した。17日早朝には若狭湾に進み、6時に温帯低気圧に変わって北東に進んだ。その後、この温帯低気圧は18日朝にかけて能登半島、津軽半島、北海道南部を通過した。この台風により、死者12人、負傷者25人、全壊23棟、半壊19棟、一部破損174棟、床上浸水3546棟、床下浸水12470棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1992年台風第10号

中型で非常に強い勢力で奄美大島を通過した後、北北東に進路を変えて、8月8日9時30分ころ、熊本県に中型の強い勢力で上陸した。その後、九州北部、周防灘を経て、山口県宇部市付近に再上陸した。台風は中国地方を縦断し、山陰沖に抜けた。この台風により、死者・行方不明7人、負傷者67人、全壊・流失27棟、半壊・一部破損1534棟、床上浸水155棟、床下浸水1353棟(参考資料:気象要覧)。


72時間積算雨量



 平成29年9月14日13時 更新情報

概要

9月14日現在、台風第18号は久米島の西に位置し、今後九州地方へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第18号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第18号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第16号、1998年台風第10号、1997年台風第19号、1992年台風第10号などがありました。

  • 9210:1992年台風第10号、9719:1997年台風第19号、9810:1998年台風第10号、0416:2004年台風第16号

2004年台風第16号

鹿児島県串木野市付近に大型で強い勢力で九州を縦断し、山口県防府市付近に再上陸した後、中国地方から能登沖を、速度を速めながら強い勢力のまま北東に進んだ。8月27日から31日にかけての総雨量は、西日本の太平洋側で500mmを越え、台風上陸・接近に伴い各地で暴風となり被害をもたらした。また30日夜には、台風接近と大潮期間の満潮とが重なり、高松港,宇野港などで観測開始以来最も高い潮位を観測した。瀬戸内海沿岸では広い範囲にわたって浸水被害が発生した。この台風により、死者・行方不明16人、負傷者273人、全壊18棟、半壊74棟、一部損壊2862棟、床上浸水15971棟、床下浸水28964棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1998年台風第10号

10月17日に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州南部から日向灘へ進み、高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を通過した。その後、中国地方東部を通過し、日本海へ進んだ。この台風により、死者・行方不明15人、負傷者65人、全壊36棟、半壊31棟、一部損壊588棟、床上浸水3432棟、床下浸水8998棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1997年台風第19号

大型で非常に強い勢力で小笠原諸島の南海上を北西へ進み、9月13日夜から14日の朝にかけて南大東島の東海上を北西へ進んだ。台風は奄美諸島の近海でゆっくりとした速度で北寄りに向きを変えて北上し、16日8時過ぎ、大型で強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸した。台風は次第に速度を上げて九州を縦断して瀬戸内海に進み、17日午前0時ころ中型で弱い勢力で岡山県倉敷市付近に再上陸した。17日早朝には若狭湾に進み、6時に温帯低気圧に変わって北東に進んだ。その後、この温帯低気圧は18日朝にかけて能登半島、津軽半島、北海道南部を通過した。この台風により、死者12人、負傷者25人、全壊23棟、半壊19棟、一部破損174棟、床上浸水3546棟、床下浸水12470棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1992年台風第10号

中型で非常に強い勢力で奄美大島を通過した後、北北東に進路を変えて、8月8日9時30分ころ、熊本県に中型の強い勢力で上陸した。その後、九州北部、周防灘を経て、山口県宇部市付近に再上陸した。台風は中国地方を縦断し、山陰沖に抜けた。この台風により、死者・行方不明7人、負傷者67人、全壊・流失27棟、半壊・一部破損1534棟、床上浸水155棟、床下浸水1353棟(参考資料:気象要覧)。


72時間積算雨量


※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。