平成29年7月九州北部豪雨に伴う地盤災害調査〜災害発生から2週間後の災害調査によるヒアリング調査や現地採取試料分析および簡易な要因分析の速報〜
更新履歴
2017年9月8日 初版
本件に関する連絡先
水・土砂防災研究部門 石澤,檀上
広報課担当者 菊地・三好(029-863-7784)
概要
2017年7月5日〜6日に福岡県と大分県を中心に集中豪雨が発生し,多大な地盤被害が生じました。本報告は,災害から2週間後(7月20日,7月21日)に実施したヒアリング調査や現地採取試料の分析結果、および簡易な雨量分析・斜面崩壊箇所の要因分析の結果を報告するものです。その概要は以下の通りです。
- 崩壊発生箇所の地質は、57.7%が片岩、26.6%が花崗岩・花崗閃緑岩、13.8%が火山岩類であった※。
- 崩壊した斜面の傾斜は、片岩や花崗岩では25〜30度の斜面が多く、火山岩では30〜35度の斜面が多かった※。
- 5か所の崩壊斜面でサンプリングした土の物性試験の結果を示した。
なお,本報告は2017年9月8日時点での速報であり,今後の調査・分析により変更する可能性があります。
※2017年九州北部豪雨により生じた斜面崩壊箇所を抽出し,簡易的な崩壊の要因分析を行いましたが,下記の注意点があります。
・崩壊発生箇所の判読には国土地理院の判読図と株式会社パスコの斜め撮影の航空写真を使用していること。
・全ての崩壊発生箇所を判読したものではないこと。
・崩壊や土石流が複合しているものについては、崩壊発生域の全て(頭部滑落崖付近)をプロットしています。
・崩壊箇所のデータがプロット(点データ)であることから,傾斜角はその点における勾配であること。
詳細はPDFファイルでご覧下さい
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v170908.pdf(1486)