国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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2011年9月台風12号:田辺市における被災状況

田辺市伏菟野(ふどの)の大規模崩壊


田辺市伏菟野では、大規模崩壊の崩土によって住宅6戸(6世帯23人)が全壊し、高校生の兄弟2人を含む5人が死亡した(紀伊民報9月15日)。
第1通報者によると、消防への通報時刻は9月4日0時41分とのことなので、崩壊はその直前に発生したと考えられる。また、3日23時30頃停電となり、崩壊の直前には石の転げる音や石垣が崩れる音が聞こえたという。
崩壊地の地質は、四万十帯に属する第三系下部音無川層群の砂岩優勢の砂泥互層。


写真1−崩壊地全景
西向き斜面での崩壊・崩壊源の比高約100m・最大幅約100m
崩壊頂部から崩土末端まで−比高約170m(A)・水平距離約500m(B)・勾配(A/B)0.34=18.8°
写真B1−田辺市伏菟野崩壊地遠景P9160420.JPG




写真2−崩土上から崩土末端をみる。数件の建屋が被害を受けている。
崩土の厚さは10m以上
写真B2−田辺市伏菟野04a.jpg

写真B2−2−田辺市伏菟野08a.jpg



写真3−写真中央部に土砂に埋まった家屋があった。写真は、救助活動終了後のものである。
変換 〜 写真B3−田辺市伏菟野10.jpg



2011年9月台風12号に伴う豪雨災害