三隅 良平・中谷 剛・若月 強・磯 敦雄・郄橋 尚也
仙北市田沢湖田沢供養佛地区における、平成25年8月9日豪雨の経過および防災情報の伝達状況の把握
平成25年9月12日〜13日
周辺住民へのインタビュー

・多くの住民が、この地区は豪雨に対して安全と考えていた。また豪雨発生時には、土石流よりも先達川の氾濫を警戒した。
・8月9日は朝8:30頃から水路が増水するなどしていた。斜面が崩壊する直前には、濁った水が道路を流れるなどの兆候が見られた。
・土石流発生後、住民が協力して救助活動にあたり、その後避難した。
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
知らなかった |
土砂災害警戒情報の発表 |
知らなかった |
災害の兆候 |
周囲が暗くなるほどの雨が降り、水が出た。先達川の氾濫を心配した。斜面が崩れる前にも水が出て、人も外に出てきた。土石流はものすごい音で、近所の家が倒れかかった。 |
災害時の行動 |
すぐ避難した |
過去の災害 |
知らない。40年以上住んでいるが、安全だと思っていた。 |
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
知らなかった |
土砂災害警戒情報の発表 |
知らなかった |
災害の兆候 |
出勤時、携帯でレーダ雨量を確認したところ、真っ赤であった。帰宅できるかどうかを心配した。会社から家に電話したが、不通。家に帰ろうとしたが、冠水で渋滞していた。土石流の後は、家の前の道路が膝まで冠水していた。 |
災害時の行動 |
避難できる状況ではなかった。家にいた者がガラスで怪我をした。 |
過去の災害 |
知らない。仙北市内でも一番安全な場所だと思っていた。 |
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
知らなかった |
土砂災害警戒情報の発表 |
知らなかった |
災害の兆候 |
出勤した家人が10時頃帰宅した。 |
災害時の行動 |
10時過ぎに知人宅へ避難した。 |
過去の災害 |
知らない。 |
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
知らなかった |
土砂災害警戒情報の発表 |
知らなかった |
災害の兆候 |
降雨時は先達川を見ていた。8:30-9:00頃、川の水が道路を流れ、先達川の脇にある畑が水没した。 |
災害時の行動 |
すぐ避難した |
過去の災害 |
50年くらい前にあった。 |
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
知っていた(テレビ) |
土砂災害警戒情報の発表 |
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災害の兆候 |
すごい雨だった。家の前を赤い水が流れた。土管の水があふれ、見に行ったら土石流現場から1人が救助されていた。心肺蘇生措置をして救急隊に引き継いだ。 |
災害時の行動 |
女性は男性に言われて、すぐに避難した。 |
過去の災害 |
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項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
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土砂災害警戒情報の発表 |
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災害の兆候 |
雨粒が大きく、トタンに穴があくと思うほどであった。土石流の起こった山は、ガスで見えなかった。10時頃仕事を中止した。川の水位が一気に上がった。上の方で電柱が倒れだし、道には黒い水が流れ、膝上の水位になった。 |
災害時の行動 |
生き埋めになった方を救助し、蘇生措置を行った。避難しないといけないと話していたが、救助でそれどころではなかった。 |
過去の災害 |
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項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
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土砂災害警戒情報の発表 |
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災害の兆候 |
8:00頃が雨のピークで、自宅近くの水路を確認した。10:50頃、道路に水と砂が流れ始めた。11:20頃、道路を流れていた水が濁り始めた。11:30頃、斜面が崩壊するのを見た。樹木が土砂とともに流れ、近くの家が潰された。 |
災害時の行動 |
発災後、消防署に電話し、住民に避難を促した。その後自分も避難した。 |
過去の災害 |
避難訓練は、秋田駒ヶ岳の噴火を想定していたが、土砂崩れは想定外であった。 |
項目 |
証言 |
大雨洪水警報の発表 |
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土砂災害警戒情報の発表 |
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災害の兆候 |
傘が揺れるような雨だった。家の前で土石流を目撃した。山側の家が見えなくなった。 |
災害時の行動 |
すぐ通報した。当時を思い出し、いまだに震えている。 |
過去の災害 |
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2013年8月9日秋田県・岩手県の豪雨