国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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平成29年台風第21号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成29年10月17日 初版
  • 平成29年10月18日 第2版
  • 平成29年10月19日 第3版
  • 平成29年10月19日 第4版
  • 平成29年10月20日 第5版
  • 平成29年10月21日 第6版
  • 平成29年10月22日 第7版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 飯塚・栢原
  • 広報課担当者 菊地・三好(029-863-7784)

 平成29年10月22日17時 更新情報

概要

10月22日現在、台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html※最新の台風と類似した経路の台風の情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1983年台風第5号、1985年台風第6号、1990年台風第11号、、1991年台風第14号、1998年台風第5号、
2001年台風第15号、2002年台風第6号、2004年台風第22号、2011年台風第15号などがありました。
また、古くは1948年のアイオン台風も似た経路を通りました。

  • 8305:1983年台風第5号、8506:1985年台風第6号、9114:1991年台風第14号、9805:1998年台風第5号、0115:2001年台風第15号、0206:2002年台風第6号、0422:2004年台風第22号、1115:2011年台風第15号

2011年台風第15号

9月20日に種子島の南東海上を北東に進み、中心気圧940hPa、最大風速50m/sの非常に強い台風となった。
21日には四国の南から紀伊半島に接近し、静岡県浜松市付近に上陸し、東海地方から関東地方、東北地方を北東に進み、その後太平洋に抜けた。
この台風により、死者・行方不明19人、負傷者337人、全壊33棟、半壊1577棟、一部破損2129棟、床上浸水2145棟、床下浸水5695棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2004年台風第22号

10月4日にフィリピンの東の海上で発生し,7日には日本の南海上で「非常に強い台風」となった。10月8日3時には中心気圧920hPa,最大風速50m/sまで発達した。
非常に強い勢力を保ったまま,8日には向きを北北東に変えて速度を上げ,9日に伊豆半島に上陸した。その後,横須賀市,千葉市付近を北東に進み,鹿島灘の海上に進んだ。
この台風の影響で、東海地方と関東地方にかけて停滞していた前線の活動が活発となり,千葉県勝浦で1時間降水量59.5ミリを記録した。
台風が接近・通過した際にも各地で激しい雨となり、最大1時間降水量は,静岡県御前崎89ミリ,静岡県伊豆市湯ヶ島75ミリ,東京都千代田区大手町69.5ミリを記録した。
8日0時からの総雨量も,関東甲信地方と東海地方の広い範囲で200ミリを越え,静岡県御前崎420.5ミリ,静岡県静岡市清水397ミリ,神奈川県箱根395ミリ,千葉県鴨川361ミリを記録した。
また、静岡県や関東地方は9日午後には暴風域に入り,最大瞬間風速は,静岡県南伊豆町石廊崎67.6m/s,静岡県熱海市網代63.3m/s,最大風速は静岡県熱海市網代39.4m/s,東京都大田区羽田29.0m/sを記録した。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者166人、全壊135棟、半壊287棟、一部損壊4509棟、床上浸水1561、床下浸水5485棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2002年台風第6号

2002年6月28日にトラック島近海で発生し発達しながら北西寄りに進み、7日に沖の鳥島の南東海上で大型で非常に強い勢力に発達し、中心気圧は930hPaまで低下した。
南大東島の東海上を通過した後、次第に勢力を弱めながら北東へ進み、11日に千葉県南部(館山市付近)に上陸し、鹿島灘を経て三陸沖を北北西へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者28人、全壊17棟、半壊31棟、一部破損159棟、床上浸水2555棟、床下浸水7631棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


2001年台風第15号

9月8日に父島の北の海上で大型で非常に強い勢力となり、11日に伊豆半島の東海上を北上し、神奈川県東部(鎌倉市付近)に上陸した。
この台風により、死者・行方不明8人、負傷者48人、全壊5棟、半壊8棟、一部損壊149棟、床上浸水112棟、床下浸水726棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


1998年台風第5号

9月14日に父島の西の海上で大型でなみの強さの勢力となり、15日に紀伊半島の南海上へ進んで向きを北北東へ変え、16日に静岡県御前崎付近に上陸した。その後、台風は関東を通って東北へ進み、釧路市付近に再上陸した。
この台風により、死者・行方不明6人、負傷者47人、全壊6棟、半壊14棟、床上浸水1177棟、床下浸水4412棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1991年台風第14号

8月30日に四国のはるか沖合で台風となり、やや発達しながら北東に進み、31日に静岡県浜松市付近に上陸した。その後、関東地方を通って本州東方海上に進み、釧路沖で温帯低気圧となった。
この台風により、死者2人、負傷者1人、半壊1棟、床上浸水76棟、床下浸水279棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1985年台風第6号

7月1日に静岡県田子の浦付近に上陸して関東地方を通り,その後北日本の東海上を北東進した。
台風の接近に伴い,既に九州中部から四国,中部,関東にかけて停滞していた梅雨前線を刺激し,関東以西では大雨や強風に見舞われた。
この台風により、死者・行方不明16人、負傷者49人、全壊・流失38棟、半壊・一部破損773棟、床上浸水1906棟、床下浸水10785棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1983年台風第5号

台風は日本の南海上を北上し,8月17日に渥美半島に上陸した後,東よりに進み,東海,関東を通り18日早朝鹿島灘に抜けた。
この台風により、死者・行方不明3人、負傷者28人、全壊・流失19棟、半壊・一部破損137棟、床上浸水837棟、床下浸水5341棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。


72時間積算雨量


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 平成29年10月21日12時 更新情報

概要

10月21日現在、台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1983年台風第5号、1985年台風第6号、1990年台風第11号、、1991年台風第14号、1998年台風第5号、
2001年台風第15号、2002年台風第6号、2004年台風第22号などがありました。

  • 8305:1983年台風第5号、8506:1985年台風第6号、9114:1991年台風第14号、9805:1998年台風第5号、0115:2001年台風第15号、0206:2002年台風第6号、0422:2004年台風第22号

2004年台風第22号

10月4日にフィリピンの東の海上で発生し,7日には日本の南海上で「非常に強い台風」となった。10月8日3時には中心気圧920hPa,最大風速50m/sまで発達した。
非常に強い勢力を保ったまま,8日には向きを北北東に変えて速度を上げ,9日に伊豆半島に上陸した。その後,横須賀市,千葉市付近を北東に進み,鹿島灘の海上に進んだ。
この台風の影響で、東海地方と関東地方にかけて停滞していた前線の活動が活発となり,千葉県勝浦で1時間降水量59.5ミリを記録した。
台風が接近・通過した際にも各地で激しい雨となり、最大1時間降水量は,静岡県御前崎89ミリ,静岡県伊豆市湯ヶ島75ミリ,東京都千代田区大手町69.5ミリを記録した。
8日0時からの総雨量も,関東甲信地方と東海地方の広い範囲で200ミリを越え,静岡県御前崎420.5ミリ,静岡県静岡市清水397ミリ,神奈川県箱根395ミリ,千葉県鴨川361ミリを記録した。
また、静岡県や関東地方は9日午後には暴風域に入り,最大瞬間風速は,静岡県南伊豆町石廊崎67.6m/s,静岡県熱海市網代63.3m/s,最大風速は静岡県熱海市網代39.4m/s,東京都大田区羽田29.0m/sを記録した。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者166人、全壊135棟、半壊287棟、一部損壊4509棟、床上浸水1561、床下浸水5485棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2002年台風第6号

2002年6月28日にトラック島近海で発生し発達しながら北西寄りに進み、7日に沖の鳥島の南東海上で大型で非常に強い勢力に発達し、中心気圧は930hPaまで低下した。
南大東島の東海上を通過した後、次第に勢力を弱めながら北東へ進み、11日に千葉県南部(館山市付近)に上陸し、鹿島灘を経て三陸沖を北北西へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者28人、全壊17棟、半壊31棟、一部破損159棟、床上浸水2555棟、床下浸水7631棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


2001年台風第15号

9月8日に父島の北の海上で大型で非常に強い勢力となり、11日に伊豆半島の東海上を北上し、神奈川県東部(鎌倉市付近)に上陸した。
この台風により、死者・行方不明8人、負傷者48人、全壊5棟、半壊8棟、一部損壊149棟、床上浸水112棟、床下浸水726棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


1998年台風第5号

9月14日に父島の西の海上で大型でなみの強さの勢力となり、15日に紀伊半島の南海上へ進んで向きを北北東へ変え、16日に静岡県御前崎付近に上陸した。その後、台風は関東を通って東北へ進み、釧路市付近に再上陸した。
この台風により、死者・行方不明6人、負傷者47人、全壊6棟、半壊14棟、床上浸水1177棟、床下浸水4412棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1991年台風第14号

8月30日に四国のはるか沖合で台風となり、やや発達しながら北東に進み、31日に静岡県浜松市付近に上陸した。その後、関東地方を通って本州東方海上に進み、釧路沖で温帯低気圧となった。
この台風により、死者2人、負傷者1人、半壊1棟、床上浸水76棟、床下浸水279棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1985年台風第6号

7月1日に静岡県田子の浦付近に上陸して関東地方を通り,その後北日本の東海上を北東進した。
台風の接近に伴い,既に九州中部から四国,中部,関東にかけて停滞していた梅雨前線を刺激し,関東以西では大雨や強風に見舞われた。
この台風により、死者・行方不明16人、負傷者49人、全壊・流失38棟、半壊・一部破損773棟、床上浸水1906棟、床下浸水10785棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1983年台風第5号

台風は日本の南海上を北上し,8月17日に渥美半島に上陸した後,東よりに進み,東海,関東を通り18日早朝鹿島灘に抜けた。
この台風により、死者・行方不明3人、負傷者28人、全壊・流失19棟、半壊・一部破損137棟、床上浸水837棟、床下浸水5341棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。


72時間積算雨量


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 平成29年10月20日12時 更新情報

概要

10月20日現在、台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1983年台風第5号、1985年台風第6号、1991年台風第14号、1997年台風第7号、
2001年台風第11号、2009年台風第18号、2011年台風第15号、2013年台風第18号などがありました。

  • 8305:1983年台風第5号、8506:1985年台風第6号、9114:1991年台風第14号、9707:1997年台風第7号、0111:2001年台風第11号、0918:2009年台風第18号、1115:2011年台風第15号、1318:2013年台風第18号

2013年台風第18号

9月15日に四国から紀伊半島の南海上を北上し、16日に愛知県豊橋市付近に上陸した。関東甲信地方、東北地方を縦断し、夕方には三陸沖に抜けた。
この台風の際、気象庁は16日5時5分に京都府、滋賀県、福井県に大雨特別警報を発表した。
この台風により、死者・行方不明者7人、負傷者133人、全壊48棟、半壊208棟、一部破損1394棟、床上浸水3011棟、床下浸水7078棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2011年台風第15号

9月20日に種子島の南東海上を北東に進み、中心気圧940hPa、最大風速50m/sの非常に強い台風となった。
21日には四国の南から紀伊半島に接近し、静岡県浜松市付近に上陸し、東海地方から関東地方、東北地方を北東に進み、その後太平洋に抜けた。
この台風により、死者・行方不明19人、負傷者337人、全壊33棟、半壊1577棟、一部破損2129棟、床上浸水2145棟、床下浸水5695棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2009年台風第18号

台風18号は、9月8日に愛知県知多半島付近に上陸し、本州を北東に縦断し、宮城県石巻市付近から太平洋へ抜けた。
台風18号は中心気圧955ヘクトパスカル、最大瞬間風速55メートルで上陸し、勢力を保ったまま北東に進んだ。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者137人、全壊9棟、半壊89棟、一部破損4567棟、床上浸水572棟、床下浸水3065棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2001年台風第11号

8月15日に硫黄島の南海上で大型の台風となり、17日に同海域で超大型で強い勢力となった。台風は強い勢力を維持したまま、18〜19日にかけて日本の南海上を北西寄りに進んだ。
台風は進路を20日に北北東に変えて、21日に和歌山県南部に上陸後、三重県南部(志摩半島付近)を通過した。その後、台風は静岡県東部、神奈川県東部、千葉県北西部にそれぞれ再上陸して、三陸沿いに進んだ。
この台風により、死者・行方不明8人、負傷者18人、半壊・一部破損152棟、床上浸水307棟、床下浸水739棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


1997年台風第7号

台風は勢力を保ちながら、6月18日から19日にかけて南大東島の東海上を北上し、20日には四国沖で北東に向きを変え、紀伊半島東岸を通過した後、愛知県に上陸した。
その後、東日本から東北地方南部にかけて通過し、同日夜には三陸沖に達した。
この台風により、死者1人、負傷者20人、全壊2棟、半壊1棟、一部破損67棟、床上浸水3棟、床下浸水93棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1991年台風第14号

8月30日に四国のはるか沖合で台風となり、やや発達しながら北東に進み、31日に静岡県浜松市付近に上陸した。その後、関東地方を通って本州東方海上に進み、釧路沖で温帯低気圧となった。
この台風により、死者2人、負傷者1人、半壊1棟、床上浸水76棟、床下浸水279棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1985年台風第6号

7月1日に静岡県田子の浦付近に上陸して関東地方を通り,その後北日本の東海上を北東進した。
台風の接近に伴い,既に九州中部から四国,中部,関東にかけて停滞していた梅雨前線を刺激し,関東以西では大雨や強風に見舞われた。
この台風により、死者・行方不明16人、負傷者49人、全壊・流失38棟、半壊・一部破損773棟、床上浸水1906棟、床下浸水10785棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1983年台風第5号

台風は日本の南海上を北上し,8月17日に渥美半島に上陸した後,東よりに進み,東海,関東を通り18日早朝鹿島灘に抜けた。
この台風により、死者・行方不明3人、負傷者28人、全壊・流失19棟、半壊・一部破損137棟、床上浸水837棟、床下浸水5341棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。


72時間積算雨量


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 平成29年10月19日17時 更新情報

概要

10月19日現在、台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1985年台風第6号、2002年台風第6号、2004年台風第22号、2011年台風第15号などがありました。

  • 8506:1985年台風第6号、0206:2002年台風第6号、0422:2004年台風第22号、1115:2011年台風第15号

2011年台風第15号

9月20日に種子島の南東海上を北東に進み、中心気圧940hPa、最大風速50m/sの非常に強い台風となった。
21日には四国の南から紀伊半島に接近し、静岡県浜松市付近に上陸し、東海地方から関東地方、東北地方を北東に進み、その後太平洋に抜けた。
この台風により、死者・行方不明19人、負傷者337人、全壊33棟、半壊1577棟、一部破損2129棟、床上浸水2145棟、床下浸水5695棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2004年台風第22号

10月4日にフィリピンの東の海上で発生し,7日には日本の南海上で「非常に強い台風」となった。10月8日3時には中心気圧920hPa,最大風速50m/sまで発達した。
非常に強い勢力を保ったまま,8日には向きを北北東に変えて速度を上げ,9日に伊豆半島に上陸した。その後,横須賀市,千葉市付近を北東に進み,鹿島灘の海上に進んだ。
この台風の影響で、東海地方と関東地方にかけて停滞していた前線の活動が活発となり,千葉県勝浦で1時間降水量59.5ミリを記録した。
台風が接近・通過した際にも各地で激しい雨となり、最大1時間降水量は,静岡県御前崎89ミリ,静岡県伊豆市湯ヶ島75ミリ,東京都千代田区大手町69.5ミリを記録した。
8日0時からの総雨量も,関東甲信地方と東海地方の広い範囲で200ミリを越え,静岡県御前崎420.5ミリ,静岡県静岡市清水397ミリ,神奈川県箱根395ミリ,千葉県鴨川361ミリを記録した。
また、静岡県や関東地方は9日午後には暴風域に入り,最大瞬間風速は,静岡県南伊豆町石廊崎67.6m/s,静岡県熱海市網代63.3m/s,最大風速は静岡県熱海市網代39.4m/s,東京都大田区羽田29.0m/sを記録した。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者166人、全壊135棟、半壊287棟、一部損壊4509棟、床上浸水1561、床下浸水5485棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2002年台風第6号

2002年6月28日にトラック島近海で発生し発達しながら北西寄りに進み、7日に沖の鳥島の南東海上で大型で非常に強い勢力に発達し、中心気圧は930hPaまで低下した。
南大東島の東海上を通過した後、次第に勢力を弱めながら北東へ進み、11日に千葉県南部(館山市付近)に上陸し、鹿島灘を経て三陸沖を北北西へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者28人、全壊17棟、半壊31棟、一部破損159棟、床上浸水2555棟、床下浸水7631棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1985年台風第6号

7月1日に静岡県田子の浦付近に上陸して関東地方を通り,その後北日本の東海上を北東進した。
台風の接近に伴い,既に九州中部から四国,中部,関東にかけて停滞していた梅雨前線を刺激し,関東以西では大雨や強風に見舞われた。
この台風により、死者・行方不明16人、負傷者49人、全壊・流失38棟、半壊・一部破損773棟、床上浸水1906棟、床下浸水10785棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


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 平成29年10月19日10時 更新情報

概要

10月19日現在、台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1985年台風第6号、2001年台風第11号、2004年台風第22号、2011年台風第15号などがありました。

  • 8506:1985年台風第6号、0111:2001年台風第11号、0422:2004年台風第22号、1115:2011年台風第15号

2011年台風第15号

9月20日に種子島の南東海上を北東に進み、中心気圧940hPa、最大風速50m/sの非常に強い台風となった。
21日には四国の南から紀伊半島に接近し、静岡県浜松市付近に上陸し、東海地方から関東地方、東北地方を北東に進み、その後太平洋に抜けた。
この台風により、死者・行方不明19人、負傷者337人、全壊33棟、半壊1577棟、一部破損2129棟、床上浸水2145棟、床下浸水5695棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2004年台風第22号

10月4日にフィリピンの東の海上で発生し,7日には日本の南海上で「非常に強い台風」となった。10月8日3時には中心気圧920hPa,最大風速50m/sまで発達した。
非常に強い勢力を保ったまま,8日には向きを北北東に変えて速度を上げ,9日に伊豆半島に上陸した。その後,横須賀市,千葉市付近を北東に進み,鹿島灘の海上に進んだ。
この台風の影響で、東海地方と関東地方にかけて停滞していた前線の活動が活発となり,9日の明け方には千葉県勝浦で1時間降水量59.5ミリを記録するなど東海地方と関東甲信地方の各地で大雨や強風などによる被害が発生した。
台風が接近・通過した9日午後にも各地で激しい雨となり、最大1時間降水量は,静岡県御前崎89ミリ,静岡県伊豆市湯ヶ島75ミリ,東京都千代田区大手町69.5ミリを記録した。
8日0時からの総雨量は,関東甲信地方と東海地方の広い範囲で200ミリを越え,静岡県御前崎420.5ミリ,静岡県静岡市清水397ミリ,神奈川県箱根395ミリ,千葉県鴨川361ミリを記録した。
また、静岡県や関東地方は9日午後には暴風域に入り,最大瞬間風速は,静岡県南伊豆町石廊崎67.6m/s,静岡県熱海市網代63.3m/s,最大風速は静岡県熱海市網代39.4m/s,東京都大田区羽田29.0m/sを記録した。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者166人、全壊135棟、半壊287棟、一部損壊4509棟、床上浸水1561、床下浸水5485棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2001年台風第11号

8月15日に硫黄島の南海上で大型の台風となり、17日に同海域で超大型で強い勢力となった。台風は強い勢力を維持したまま、18〜19日にかけて日本の南海上を北西寄りに進んだ。
台風は進路を20日に北北東に変えて、21日に和歌山県南部に上陸後、三重県南部(志摩半島付近)を通過した。その後、台風は静岡県東部、神奈川県東部、千葉県北西部にそれぞれ再上陸して、三陸沿いに進んだ。
この台風により、死者・行方不明8人、負傷者18人、半壊・一部破損152棟、床上浸水307棟、床下浸水739棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


1985年台風第6号

7月1日に静岡県田子の浦付近に上陸して関東地方を通り,その後北日本の東海上を北東進した。
台風の接近に伴い,既に九州中部から四国,中部,関東にかけて停滞していた梅雨前線を刺激し,関東以西では大雨や強風に見舞われた。
この台風により、死者・行方不明16人、負傷者49人、全壊・流失38棟、半壊・一部破損773棟、床上浸水1906棟、床下浸水10785棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


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 平成29年10月18日10時 更新情報

概要

10月18日現在、北西太平洋で発生した台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では1990年台風第19号、1993年台風第14号、1998年台風第7号、2009年台風第18号、2012年台風第4号、2012年台風第17号などがありました。

  • 9019:1990年台風第19号、9314:1993年台風第14号、9807:1998年台風第7号、0918:2009年台風第18号、1204:2012年台風第4号、1217:2012年台風第17号

1990年台風第19号

9月16日に沖縄の南東で急速に発達して大型で猛烈な強さになった台風は。17日から18日にかけて沖縄近海を通過した後、進路を北東に変え次第に加速し、
19日に大型で強い勢力を保って和歌山県白浜町の南に上陸した。上陸後は本州を縦断して、20日に三陸沖で温帯低気圧に変わった後千島の東へ去った。
この台風により、死者40人、負傷者131人、全壊・流失175棟、半壊・一部破損16366棟、床上浸水7238棟、床下浸水10945棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1993年台風第14号

9月7日に沖縄の南の海上で台風となり、南西諸島の東の海上を進んだ。9日に和歌山県南部に上陸し、長野県南部で温帯低気圧に変わり、日本の東海上に進んだ。
この台風により、全壊・流失2棟、半壊・一部破損17棟、床上浸水42棟、床下浸水1243棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


1998年台風第7号

9月21日に強い勢力となり南大東島の北の海上へ進んだ後、暴風域を広げながら、速い速度で西日本の南海上を北東へ進み、22日に和歌山県御坊市付近に上陸した。
台風は近畿地方を通って富山湾へ進み、山形県の鶴岡付近に再上陸した。台風は東北地方を通って23日には北海道の南海上へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明18人、負傷者569人、全壊85棟、半壊771棟、一部破損20276棟、床上浸水1565棟、床下浸水7113棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


2009年台風第18号

10月6日には小笠原諸島の沖ノ鳥島近海を通過し、7日には大東島地方から奄美地方、種子島地方を北北東に進んだ。
台風18号は中心気圧955ヘクトパスカル、最大瞬間風速55メートルで8日に愛知県知多半島付近に上陸し、勢力を保ったまま本州を北東に縦断した後、宮城県石巻市付近から太平洋へ抜けた。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者137人、全壊9棟、半壊89棟、一部破損4567棟、床上浸水572棟、床下浸水3065棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨


2012年台風第4号

6月19日に和歌山県南部に上陸した後、北東に進み、伊勢湾を通過して、愛知県東部に再上陸した。その後、東海、関東、東北を縦断し、20日に東北の太平洋側に抜けた。
この台風により、死者・行方不明1人、負傷者79人、全壊1棟、半壊1棟、一部破損115棟、床上浸水54棟、床下浸水231棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2012年台風第17号

9月29日に名瀬市の西約30kmを北東に進み、30日には九州、四国沖を北東に進んだ後愛知県東部に上陸した。
その後、東海、関東甲信地方を北東に進み、10月1日には東北地方を縦断し、三陸沖に抜けた。
この台風により、死者・行方不明1人、負傷者180人、全壊48棟、半壊161棟、一部破損1596棟、床上浸水166棟、床下浸水780棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


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 平成29年10月17日17時 更新情報

概要

10月17日現在、北西太平洋で発生した台風第21号は北に移動しており、今後日本へ向かうことが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を使用して、今後予想される台風第21号の経路と類似する経路を取った過去の台風を検索した結果を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html

今後の台風第21号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2002年台風第6号、2005年台風第11号、2004年台風第22号などがありました。

  • 0507:2005年台風第11号、0422:2004年台風第22号、0206:2002年台風第6号

2004年台風第22号

台風第22号は,10月4日にフィリピンの東の海上で発生し,非常に強い勢力を保ったまま,8日には向きを北北東に変えて速度を上げ,9日に伊豆半島に上陸した。
その後,横須賀市,千葉市付近を北東に進み,鹿島灘の海上に進んだ。10月8日3時には中心気圧920hPa,最大風速50m/sまで発達した。
この台風の影響で東海地方と関東甲信地方の各地で大雨や強風などによる被害が発生した。
台風の北上に伴い,東海地方方関東地方にかけて停滞していた前線の活動が活発となり,9日の明け方には千葉県勝浦で1時間降水量59.5ミリを記録するなど房総半島を中心に非常に激しい雨となった。
台風が接近・通過した9日午後にも各地で激しい雨となった。最大1時間降水量は,静岡県御前崎89ミリ,静岡県伊豆市湯ヶ島75ミリ,東京都千代田区大手町69.5ミリを記録した。
8日0時からの総雨量が,関東甲信地方,東海地方の広い範囲で200ミリを越え,静岡県御前崎420.5ミリ,静岡県静岡市清水397ミリ,神奈川県箱根395ミリ,千葉県鴨川361ミリを記録した。
最大瞬間風速は,静岡県南伊豆町石廊崎67.6m/s,静岡県熱海市網代63.3m/s,最大風速は静岡県熱海市網代39.4m/s,東京都大田区羽田29.0m/sを記録した。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者166人、全壊135棟、半壊287棟、一部損壊4509棟、床上浸水1561棟、床下浸水5485棟の被害が生じた(参考資料:消防庁)。

72時間積算雨量


2002年台風第6号

2002年6月28日にトラック島近海で発生し発達しながら北西寄りに進み、7日に沖の鳥島の南東海上で大型で非常に強い勢力に発達した。
南大東島の東海上を通過した後、次第に勢力を弱めながら北東へ進み、11日に千葉県南部(館山市付近)に上陸し、鹿島灘を経て三陸沖を北北西へ進んだ。
この台風により、死者・行方不明5人、負傷者28人、全壊17棟、半壊31棟、一部破損159棟、床上浸水2555棟、床下浸水7631棟の被害が生じた(参考資料:気象要覧)。

72時間積算雨量


2005年台風第11号

8月20日に発生した台風は北西にゆっくりと進み、23日には進路を北北西に変え、24日になって強い勢力を保ちながら北に進んだ。
台風は26日未明に三浦半島を通過し、その後千葉市付近に上陸し北東に進んだ。
気象庁の台風情報によればこの台風は、22日午前6時から23日午前3時にかけて最も発達し、その最低気圧値は930hPa、風速値は95ノットであった。
負傷者10人、半壊3棟、一部破損126棟、床上浸水62棟、床下浸水246棟(参考資料:気象要覧、消防庁)

72時間積算雨量


※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。