国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
トップ 一覧 検索 ヘルプ RSS ログイン

平成30年台風第7号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 平成30年6月29日 第1版
  • 平成30年7月02日 第2版

連絡先 

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 平成30年7月2日12時 更新情報

概要

7月2日現在、台風第7号が沖縄の西に位置し、東シナ海、対馬海峡付近を通過することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第7号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第7号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では、2016年台風第18号、2010年台風第4号、2004年台風第15号、2003年台風第6号などがありました。

  • 1618:2016年台風第18号、1004:2010年台風第4号、0415:2004年台風第15号、0306:2003年台風第6号

2016年台風第18号

台風18号は10月3日に沖縄本島に最も接近した後、九州の西海上で進路を東よりに変え、対馬海峡から日本海へ進んで5日に佐渡沖で温帯低気圧に変わった。
この台風により、負傷者14人、半壊1棟、一部破損138棟の被害が生じた(消防庁) 。

72時間積算雨量


2010年台風第4号

8月10日に沖縄県の西海上を北上し、11日には九州北部の北海上を進み、日本海を北東に進んだ。12日に秋田市付近に上陸し、岩手県宮古市付近から太平洋側に抜けた。

72時間積算雨量


2004年台風第15号

8月17日に中心気圧980hPa,最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa,最大風速35m/sの強い勢力となり、19日に五島列島,対馬,朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。20日に中心気圧975hPa,最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸後、暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。
この台風により、死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2003年台風第6号

6月19日に沖縄地方から九州地方の西海上を北北東に進み、対馬海峡を通過した後、日本海に進んだ。

72時間積算雨量


------------------------------------

 平成30年6月29日12時 更新情報

概要

6月29日現在、台風第7号が沖縄地方へ接近し、東シナ海、対馬海峡付近を通過することが予想されています。(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される台風第7号の経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiをご覧ください)。

今後の台風第7号と類似した経路を取った台風として、1980年以降では、1987年台風第5号、1991年台風第9号、2000年台風第14号、2002年台風第15号、2012年台風第16号などがありました。

  • 8705:1987年台風第5号、9109:1991年台風第9号、0014:2000年台風第14号、0215:2002年台風第15号、1216:2012年台風第16号

1987年台風第5号

7月14日9時には宮古島の西北西を通過し、東シナ海を北上して,15日夜には朝鮮半島に上陸し,16日12時に日本海で温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明9人、負傷者24人、全壊・流失14棟、半壊・一部破損37棟、床上浸水242棟、床下浸水3184棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


1991年台風第9号

7月27日から28日にかけて、中型の強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海を北上した。29日15時頃に対馬付近を通過した後、日本海を北東にすすみ、30日21時に温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明6人、負傷者39人、全壊・流失5棟、半壊・一部破損59棟、床上浸水576棟、床下浸水896棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2000年台風第14号

8月10日に、南大東島の南東海上で大型で非常に強い勢力となり、12日9時過ぎには沖縄本島中部を通過した。台風は東シナ海で次第に速度を上げながら進路を北東へ変え、16日5時頃に朝鮮半島南岸に上陸し、15時に同半島北東岸で温帯低気圧に変わった。
この台風により、死者・行方不明11人、負傷者102人、全壊30棟、半壊・一部破損568棟、床上浸水24633棟、床下浸水45069棟が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2002年台風第15号

8月29日21時頃に奄美大島北部を通過し、次第に北へ向きを変えて東シナ海を進み、31日18時頃に朝鮮半島に上陸した。9月1日9時に同半島東岸で熱帯低気圧に変わった。
この台風により、死者3人、負傷者9人、全壊1棟、半壊9棟、一部破損116棟、床上浸水1棟、床下浸水10棟の被害が生じた(気象要覧)。

72時間積算雨量


2012年台風第16号

9月16日7時半頃に沖縄本島を通過して、17日には九州の西海上を北上し昼頃韓国に上陸した。日本海に抜けて、18日9時には沿海州で温帯低気圧に変わった。

72時間積算雨量


※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。