国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
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令和元年台風第17号と類似した経路の過去の台風

更新履歴

  • 令和元9月19日 第1版
  • 令和元9月20日 第2版
  • 令和元9月21日 第3版
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  • 令和元9月23日 第5版

連絡先

  • 水・土砂防災研究部門 栢原・飯塚

 令和元年9月23日10時 更新情報

  • 0415:2004年台風第15号、0306:2003年台風第6号、8410:1984年台風第10号

概要

9月23日現在、日本海に位置する台風第17号は、今後、北日本に向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiの「公開データ 類似した経路の過去の台風」をご覧ください)。

今後予想される経路と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第15号、2003年台風第6号、1984年台風第10号などがありました。

2004年台風第15号

8月17日に中心気圧980hPa、最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa、最大風速35m/sの強い勢力となった。
19日に五島列島、対馬、朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。
20日には中心気圧975hPa、最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸し、東北地方北部、北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。
この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越えた。台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電、高波・高潮の被害が発生した。また、塩害による深刻な水稲被害など農業関係に甚大な被害が発生した。
死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟(情報元:消防庁)。
積算雨量


2003年台風第6号

6月19日に沖縄地方から九州地方の西海上を北北東に進み、対馬海峡を通過した後、日本海に進んだ。
負傷者29人、全壊2棟、一部損壊64棟、床下浸水5棟(情報元:各都道府県)。
積算雨量


1984年台風第10号

8月18から19日にかけて宮古島と沖縄本島の間を通過した後、東シナ海を北上、日本海に進み、22日に日本海北部で温帯低気圧となった。
死者1人、負傷者9人、全壊3棟、半壊・一部破損47棟、床上浸水135棟、床下浸水92棟(情報元:気象要覧第1020号)。
積算雨量


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 令和元年9月22日10時 更新情報

  • 0415:2004年台風第15号、0306:2003年台風第6号、8410:1984年台風第10号

概要

9月22日現在、九州の西に位置する台風第17号は、今後、日本海に向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiの「公開データ 類似した経路の過去の台風」をご覧ください)。

今後予想される経路と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2004年台風第15号、2003年台風第6号、1984年台風第10号などがありました。

2004年台風第15号

8月17日に中心気圧980hPa、最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa、最大風速35m/sの強い勢力となった。
19日に五島列島、対馬、朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。
20日には中心気圧975hPa、最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸し、東北地方北部、北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。
この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越えた。台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電、高波・高潮の被害が発生した。また、塩害による深刻な水稲被害など農業関係に甚大な被害が発生した。
死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟(情報元:消防庁)。
積算雨量


2003年台風第6号

6月19日に沖縄地方から九州地方の西海上を北北東に進み、対馬海峡を通過した後、日本海に進んだ。
負傷者29人、全壊2棟、一部損壊64棟、床下浸水5棟(情報元:各都道府県)。
積算雨量


1984年台風第10号

8月18から19日にかけて宮古島と沖縄本島の間を通過した後、東シナ海を北上、日本海に進み、22日に日本海北部で温帯低気圧となった。
死者1人、負傷者9人、全壊3棟、半壊・一部破損47棟、床上浸水135棟、床下浸水92棟(情報元:気象要覧第1020号)。
積算雨量


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 令和元年9月21日11時 更新情報

  • 1825:2018年台風第25号、0415:2004年台風第15号、8118:1981年台風第18号

概要

9月21日現在、沖縄周辺に位置する台風第17号は、今後、東シナ海を北上し、日本海に向けて移動することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiの「公開データ 類似した経路の過去の台風」をご覧ください)。

今後予想される経路と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2018年台風第25号、2004年台風第15号、1981年台風第18号などがありました。

2018年台風第25号

10月2日には猛烈な勢力まで発達した。4日午後には強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過し、朝鮮半島南部に上陸後、さらに日本海を北東に進んだ。
7日に温帯低気圧に変わった後、津軽海峡の西海岸を東北東に進み、北日本を通過後、北海道の東海上を東に進んだ。東北北部では10月の史上最大瞬間風速を記録した。
死者1人、負傷者27人、一部破損166棟、床下浸水4棟(消防庁)。
積算雨量


2004年台風第15号

8月17日に中心気圧980hPa、最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa、最大風速35m/sの強い勢力となった。
19日に五島列島、対馬、朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。
20日には中心気圧975hPa、最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸し、東北地方北部、北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。
この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越えた。台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電、高波・高潮の被害が発生した。また、塩害による深刻な水稲被害など農業関係に甚大な被害が発生した。
死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟(情報元:消防庁)。
積算雨量


1981年台風第18号

8月30日から31日に台風が南西諸島近海を通過し、東シナ海に進んだため同地方は暴風となった。
一方、四国や中部地方では台風の周辺を流れる南よりの湿った気流の影響で大雨となり、東北地方でも前線が停滞して大雨となった。
9月1日から2日にかけて東シナ海西部を北上していた台風は、次第に向きを北東に変え、3日には対馬海峡を通って日本海に進んだ。
台風は4日に山口県北西沖で温帯低気圧となったが、その後日本海を早い速度で北東進し、夜には北海道を通ってオホーツク海へ進んだ。
死者・行方不明9人、負傷者3人、全壊・流失4棟、半壊・一部破損17棟、床上浸水131棟、床下浸水568棟(情報元:気象要覧第985号)。
積算雨量


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 令和元年9月20日18時 更新情報

  • 1825:2018年台風第25号、0415:2004年台風第15号、8712:1987年台風第12号

概要

9月20日現在、沖縄の南に位置する台風第17号は、今後、沖縄地方、東シナ海、日本海方面に向けて北上することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiの「公開データ 類似した経路の過去の台風」をご覧ください)。

今後予想される経路と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2018年台風第25号、2004年台風第15号、1987年台風第12号などがありました。

2018年台風第25号

10月2日には猛烈な勢力まで発達した。4日午後には強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過し、朝鮮半島南部に上陸後、さらに日本海を北東に進んだ。
7日に温帯低気圧に変わった後、津軽海峡の西海岸を東北東に進み、北日本を通過後、北海道の東海上を東に進んだ。東北北部では10月の史上最大瞬間風速を記録した。
死者1人、負傷者27人、一部破損166棟、床下浸水4棟(消防庁)。
積算雨量


2004年台風第15号

8月17日に中心気圧980hPa、最大風速25m/sの勢力で久米島の西海上を通過し、18日には九州の西海上で中心気圧970hPa、最大風速35m/sの強い勢力となった。
19日に五島列島、対馬、朝鮮半島の一部を暴風域に巻き込みながら、その後もほとんど衰えることなく日本海を北東に進んだ。
20日には中心気圧975hPa、最大風速30m/sの勢力で青森県津軽半島に上陸し、東北地方北部、北海道南西部などが暴風域に入り、昼過ぎには暴風域を伴ったまま北海道の南海上を東に進んだ。
この台風は沖縄近海から東シナ海を北上中の17日から18日にかけて、暖かく湿った空気が西日本や東日本に流入して、四国地方や九州地方などで非常に激しい雨が降り、20日24時までの総降水量は四国地方で600mmを越えた。台風が日本海を北東に進み東北地方に接近すると、台風と前線の影響で19日には九州地方〜北陸地方の日本海側、20日には北日本〜北陸地方を中心に広範囲で強風となり、暴風による建物被害や停電、高波・高潮の被害が発生した。また、塩害による深刻な水稲被害など農業関係に甚大な被害が発生した。
死者・行方不明10人、負傷者28人、全壊16棟、半壊88棟、一部損壊663棟、床上浸水400棟、床下浸水2326棟(情報元:消防庁)。
積算雨量


1987年台風第12号

8月30日に沖縄の西海上を通り、向きを北北東に変えた後、福江市の南西海上を経て、対馬の西を通り、日本海を北東に進んだ。
31日に渡島半島の西方海上に達し温帯低気圧となり、北海道北部を通過して、引き続き北東に進んだ。
死者・行方不明8人、負傷者189人、全壊・流失151棟、半壊・一部破損36927棟、床上浸水176棟、床下浸水435棟(情報元:気象要覧第1057号)。
積算雨量


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 令和元年9月19日18時 更新情報

  • 1807:2018年台風第7号、9119:1991年台風第19号、8410:1984年台風第10号

概要

9月19日現在、沖縄の南に位置する台風第17号は、今後、沖縄地方、東シナ海、日本海方面に向けて北上することが予想されています(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)。
私たちが運用している「台風災害データベースシステム」*を利用して、今後予想される経路と類似する経路を取った過去の台風の被害や雨の分布を示します。
*台風災害データベースシステム(http://ccwd07.bosai.go.jp/DTD2/index.html
※最新の台風と類似した経路の台風情報は、http://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgiの「公開データ 類似した経路の過去の台風」をご覧ください)。

今後予想される経路と類似した経路を取った台風として、1980年以降では2018年台風第7号、1991年台風第19号、1984年台風第10号などがありました。

2018年台風第7号

6月29日に日本の南で発生し、ゆっくりとした速度で西へ進んだ後、沖縄の南で発達しながら北よりに向きを変え、北上を続けた。
2日には久米島にかなり接近し、九州の西海上を北上後、4日には対馬海峡を抜けて日本海を北東に進んだ。
死者・行方不明者4人、負傷者25人、全壊16棟、半壊54棟、一部破損33棟、床上浸水166棟、床下浸水651棟(情報元:各都道府県)。
積算雨量


1991年台風第19号

9月26日に宮古島の東を北上した後、27日に大型で非常に強い勢力を保ちながら佐世保市の南に上陸した。
上陸後は加速しながら日本海を北東に進み、28日に大型で強い勢力で渡島半島に再上陸し、千島近海で温帯低気圧に変わった。
死者62人、負傷者1499人、全壊・流失506棟、半壊・一部破損169941棟、床上浸水5344棟、床下浸水17621棟(情報元:気象要覧第1106号)。
積算雨量


1984年台風第10号

8月18から19日にかけて宮古島と沖縄本島の間を通過した後、東シナ海を北上、日本海に進み、22日に日本海北部で温帯低気圧となった。
死者1人、負傷者9人、全壊3棟、半壊・一部破損47棟、床上浸水135棟、床下浸水92棟(情報元:気象要覧第1020号)。
積算雨量

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※台風経路および雨量分布の作図には、気象庁のベストトラックデータおよびアメダスデータを利用しています。また、作図にはGMTおよびGrADSを利用しています。